CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-244「ディストピア パンドラの少女」(イギリス・アメリカ)

2017年08月17日 23時45分36秒 | イギリス映画
何故人間のために死ぬの
 真菌の突然変異によって人類に感染爆発が起こり、思考能力をなくし、生きた肉のみを食す“ハングリーズ”が増殖蔓延した近未来。感染を免れた人々は、フェンスで囲われた基地内で兵士たちに守られ暮らしていた。
 ロンドン郊外にあるそんな基地のひとつで教師をしているヘレン・ジャスティノー。しかし、教える相手は“二番目の子供たち(セカンド・チルドレン)”と呼ばれる感染した子供たち。厳重な監視下に置かれた彼らは、感染しているにもかかわらず、思考能力を維持していた。
 その中の一人メラニーは、純真な心と高い知性を持ち、ヘレンが特に気に掛けている少女だった。
 一方、科学者のキャロラインは、メラニーを格好の研究対象とみて、その解剖に乗り出す。
 そんな時フェンスが突破され、基地内に大量のハングリーズが侵入、ヘレンはパークス軍曹に助けられ、メラニーとともに大混乱の基地を辛くも脱出、なおもメラニーの解剖に執着するキャロラインを加えた一行は、ひとまず協力して、生き残りをかけた決死の逃避行へと繰り出すのだったが。(「allcinema」より)


 冒頭、拘束された少女、メラニーが登場し、その後同じような状態の子供たちが現れる。

 そんな子供たちに授業をしているのは、ヘレンという女性。

 しかし、子供たちの周囲では軍人らしき者たちが、しっかりと監視、管理している。

 いったいどういう状況の話なんだろうと思ったら、どうやら子供たちは何かに感染しているのか、時折凶暴化したりする。

 そしてしばらくすると彼らがいる基地が感染者たちに襲撃され、パークス軍曹と数人の兵士、そして科学者、キャロラインとヘレンはメラニーを連れて脱出し、決死の逃避行を繰り広げることになる。


 世界に突然変異の菌が蔓延し、感染した者はハングリーズと呼ばれるものとなり、生きた肉だけを食するようになる。

 そのハングリーズから生まれた子供が、ヘレンが教えていたメラニーたち。

 キャロラインはメラニーを研究対象とし、その体を解剖し、ワクチンの生成を考えている。

 パークス軍曹はメラニーを連れていくことには反対していたが、ヘレンやキャロラインの主張を仕方なく通す。
 しかし、いつ襲ってくるか判らないということで常に警戒している。

 それぞれが持つ感情が絡み合った中、逃避行を続け、ハングリーズとの戦いや幾つかの試練を迎えることにより、やがてその感情に変化が起こる。


 知的で、優しさも持つメラニーであるが、やはり空腹感は抑えきれず、ヘレンたちを襲わないよう一行と離れて、猫や鳥を食したりする。

 果たしてメラニーがヘレンたちを襲うような展開になるのか気になるところではある。

 それと同時にハングリーズが横行する世界で、メラニーが人類の希望となるのかも気になる。

 メラニーをどういう対象でそれぞれが見ているのかというのも一つのキーのようである。

 
 そんな中で、メラニーが最後に取った行動にはどのような意味があったのか。
 
 ストーリー展開や設定、世界観などは興味深いものがあり、惹き込まれたが、ラストはちょっと読みきれないところもあったな。

 ある意味世界のリセットということなのかな。

/5 

監督:コーム・マッカーシー
出演:セニア・ナニュア、ジェマ・アータートン、グレン・クローズ、パディ・コンシダイン
    アナマリア・マリンカ、フィサヨ ・アキナデ、ドミニク・ティッパー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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