CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-095「ファイブ・ウォリアーズ」(南アフリカ)

2019年04月17日 23時37分11秒 | 南アフリカ映画
大きな犬が小さな犬を食う
 アパルトヘイト体制下の南アフリカ、暴力的な白人警官が支配する街マルセイユ。暴力が激しさを増し、住民から希望が失われつつあるなか、街を守るべく戦っていたのは“ファイブ・フィンガーズ”と呼ばれる血気盛んな5人の少年少女たちだった。
 いつものように白人警官が上納金を取り立てに来たある日、フィンガーズのリーダーであるタウがふたりの警官を射殺してしまい、街を離れていった。
 それから20年。白人たちの支配から解かれ、自由の街として生まれ変わったマルセイユ。だが、その裏では、警察部隊を名乗る極悪非道な悪党が街を支配していた。
 やがて、街に血が流れ始め、タウが戻ってくる。果たして彼は散り散りとなった残りのフィンガーズのメンバーと共に、街に真の平和をもたらすことはできるのか。(「KINENOTE」より)


 邦題からすると5人の戦士が町を護るような話。

 冒頭、5人の少年が登場し、町を護るための戦士になることを誓う。

 少年戦士の話かと思ったら、その中の一人、タウが警官を殺してしまい、町から逃亡。
 物語は20年後、タウが町に戻ってきたところから展開する。


 白人の支配から解かれ、自由の町となりつつあるマルセイユであったが、その裏では警察部隊が非道な行為で町の人々を制圧。

 更に、亡霊と呼ばれる男が率いるギャングたちが、町を牛耳ろうと暗躍していた。

 そんな中、悪党を倒し、町を護るためタウは立ち上がる。

 話としては、「マグニフィセント・セブン」のような話で、アフリカ製ウエスタンという感じである。

 流れ者であったタウが、町に戻ってきた理由は定かではないが、あまり歓迎されていない様子。

 町の惨状を目の当たりにしながら、行動を起こそうとしないタウであったが、親しくしていた人々が虐げられるのを見、更に自らも命を狙われることとなり、タウは立ち上がる。

 かつて〝ファイブ・フィンガーズ〟と名乗っていた少年たちは、必ずしも町を護る立場にはおらず、タウと敵対する者もいる。

 一応、最後は亡霊たちと対決するため、〝5人〟が立ち向かうことにはなる。

 しかし、ラストの決着は、亡霊たちとの対決だけには留まらない。

 
 重苦しい雰囲気で展開し、必ずしも勧善懲悪ではないウエスタンではあったが、結末が気になると共に、惹き込まれる作品だった。

/5

監督:マイケル・マシューズ
出演:ブヨ・ダブラ、ゼツ・ドロモ、ケネス・ンコシ
   ジェリー・モフォケン、ハミルトン・ドゥラミニ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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