CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-019「AWAKE」(日本)

2021年01月29日 22時23分05秒 | 日本映画
やることは一つ、書くだけ
 かつて将棋のプロを目指していた清田英一。プロ棋士の養成機関“奨励会”で、同世代の浅川陸にその圧倒的な才能を見せつけられ、プロの道を断念していた。
 その後、大学に入学した英一は、コンピュータ将棋に出会い、強く興味を惹かれる。さっそく人工知能研究会に入りプログラミングの基礎を学んでいく。
 そして、独創的な手を指す強い将棋ソフトを自分で作るべくプログラム開発に夢中になっていく英一だったが。(「allcinema」より)


 藤井聡太七段の活躍で、脚光を浴びているような気がする将棋。

 2015年に行われた人間の棋士とAIコンピュータとの対決となる電王戦をモチーフとして製作された青春ストーリー。

 プロ棋士を目指し、奨励会で励んでいた清田栄一は、同年代の浅川陸に敗れ、プロの道を諦める。

 その後、コンピュータ将棋に出会った栄一は、その指し手に魅惑され、自分でプログラミングをするようになり、やがて〝AWAKE〟と名付けたコンピュータ将棋を作り上げる。

 そして、人間の棋士と対決することとなり、その相手が、かつてのライバルで、将棋を辞めるきっかけとなった浅川陸に決まる。

 クライマックスは、その電脳戦に向けての、栄一と陸が抱える苦悩の道のりから、実際に対決する様が描かれる。

 将棋を続けていても苦しみは続き、辞めた者も、その後の人生に葛藤するのだが、それなりに二人とも、それを越えて成長していくようである。

 とは言え、ラストの見どころとなる浅川陸とAWAKEの対決の顛末は、やや不完全燃焼なものであったな。

 この結末は、実際の電脳戦に倣ったことらしいので、しょうがないのかな。


 ただプロ棋士になるために将棋をやってきた栄一が、将棋を辞めて、何をやればいいのか判らないまま悶々とした日々を過ごすが、コンピュータ将棋に出会うことによって、再びやりたいことを見つける。

 しかも将棋に関わることというのは、ある意味幸せなことなのかもしれないな。

 友人もでき、そして、ライバルでもあった浅川と再び対局することが出来る栄一。

 この結末に関しては、勝負ということなど考えて、賛否両論というところだろうが、成長物語である青春ストーリーとして興味惹かれる話であったな。

/5
監督:山田篤宏
出演:吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、寛一郎、馬場ふみか
   川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まこと
於:池袋HUMAX CINEMAS

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