CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-094「RENDEL レンデル」(フィンランド)

2018年04月22日 22時28分21秒 | フィンランド映画
ベルトはジェーンの首にある
 多くの国民が失業にあえぐフィンランド。失職したラモは、世界的企業“VALAケミカル社”に身を投じる。だが、罪のない多くの子どもたちを人体実験に使い、激しい反発を受ける“NH25ワクチン”で巨額の利益を貪ろうとするこの企業の実態は、裏社会で暗躍する巨大犯罪組織だった。
 そんなVALAの動きに不審を覚えたラモは、ある機密資料を盗み出すが、報復として愛する妻と幼い一人娘が殺害されてしまう。VALAへの復讐を誓ったラモは、謎の女に導かれるまま、漆黒のマスクとコスチュームを纏った暗黒のヒーロー“レンデル”として立ち上がる。
 しかし、計画を妨害されたVALAは、世界中から腕利きの傭兵たちを招集し、レンデル抹殺を企てていた。(「KINENOTE」より)


 フィンランド製のヒーローもの。
 監督自身が創作したコミックをベースに自ら製作した作品。

 全身黒ずくめのスーツで、裏社会で暗躍する犯罪組織に戦いを挑む、ヒーロー、レンデル。
 その正体は組織に妻と娘を殺された男、ラモ。

 その復讐のため漆黒のヒーロー、レンデルとなり、組織に戦いを挑む。

 物語は、レンデルの復讐行とラモがある会社に再就職してから、その会社の秘密を知り、やがて組織に妻と娘を殺されるという二つの話が並行して描かれる。


 全体的には、家族を殺された復讐の物語ということもあり、ダークな雰囲気のヒーローもの。

 レンデルも超人的なパワーを持つヒーローという感じではないので、戦いのたびに結構叩きのめされたりして、その姿は痛々しい。

 体の痛みと共に、妻と娘を亡くした心の痛みもあり、そのため彼の痛みの様子が痛烈に伝わってくる。

 それでも復讐を果たそうとするラモ。

 組織はそんなレンデルを倒すため、世界から殺し屋を雇うのだが、その殺し屋たちがちょっと間の抜けた感じがある。
 多少ユーモアを狙ってのことなんだろうな。

 実際標的となる組織の人物もどこか苦悩を抱えている感じはあったな。

 ヒーローものとしては、かなりダークな雰囲気で、スッキリとさせるような爽やかさもなかったが、痛みを伴う戦いに惹き込まれる作品だった。

 必ずしも組織の中枢を倒したという感じではなかったので、続編があるかもしれないな。

/5

監督:ジェッセ・ハーヤ
出演:クリストフェル・グンメルス、ラミ・ルシネン、レンネ・コルピラ、ビアンカ・ブラディー
    マッティ・オンニスマ、ジョニー・ヴィバッシュ、アリナ・トムニコフ、ミントゥ・タムスキ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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