CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-296「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」(アメリカ・フランス)

2017年10月15日 02時59分09秒 | アメリカ映画
天使はいなくなってしまった
 1988年、ワシントン州ウィンド川に、花束のようにビニールで包まれた少女テレサ・バンクスの死体が流れてきた。FBIのゴードン地方捜査主任は捜査官のデズモンドとスタンリーを送り込む。
 デズモンドは彼女が住んでいたトレーラーを訪ね、そこで奇妙な盛り土を見つけるが、手を伸ばしたとたん、彼は消えてしまう。
 一方フィラデルフィアのゴードンのオフィスでは、彼とデイル・クーパー特別捜査官の前に行方不明になっていた捜査官ジェフリーズが突然現れた。そして事件の背後には大きな悪の存在があることを暗示して消えてゆく。
 1年後、ツイン・ピークス。ハイスクール・クイーンであるローラ・パーマーは一見明るい生活の裏で、何かに脅え、ドラッグとセックスに逃避していた。
 彼女は生活の秘密を書いた日記が破られていることに気づき動転する。「犯人はボブ、ボブは本当にいる。12歳の時から私をおもちゃにしている」。(「KINENOTE」より)


 デヴィッド・リンチ監督の作品と言えば、「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」「インランド・エンパイア」を鑑賞しているが、現実と幻想が交錯するような不条理な世界が描かれ、正直理解不能である。

 そんなデヴィッド・リンチ監督が1992年に製作したのが本作。

 ドラマが大ヒットしたのは知っていたが、観たことはない。
 そのドラマの前日譚となるのが本作らしい。

 ドラマでは早々に死体として発見されたローラ・パーマーの生前、最期の7日間を描いた作品。

 明るく振舞う女子高生のローラ・パーマーには隠された秘密があり、それを明かしていきながら、殺されることになるまでの経過が描かれる。


 最初は、別の町でテレサ・バンクスという少女の死体が発見されたことから物語は始まり、その捜査にデズモンドが当たるが、やがて行方知れずとなってしまう。

 その1年後ツイン・ピークスという町のローラ・パーマーの様子が描かれるという展開。

 サスペンスのストーリーとしては、一応テレサ・バンクスの殺害とローラ・パーマーの殺害が繋がっていること、そして犯人も明かされるので、納得するところはある。

 しかし、リンチ監督の不条理な世界観というのもちゃんと描き出されていて、デヴィッド・ボウイ演じるジェフリーズ捜査官が現れて、語るシーンや、その後のローラ・パーマーが遭遇する出来事など、現実とも言えぬシーンが幾つも挿入される。

 
 テレサ・バンクスの爪の中にあったものや、デズモンド捜査官の行方など、ハッキリさせないところもあったが、もしかするとドラマを観ていないと理解できないところなどもあったのかもしれないな。

 不条理シーンはあれど、展開としては、判りやすい話で面白かった。


 シェリル・リーはローラ・パーマー役でブレイクしたということだが、よく知らなかったな。
 「カフェ・ソサエティ」に出ていたようだが、記憶にはないな。

/5 

監督:デヴィッド・リンチ
出演:シェリル・リー、レイ・ワイズ、ダナ・アッシュブルック、カイル・マクラクラン、デヴィッド・ボウイ
    キーファー・サザーランド、ジェームズ・マーシャル、メッチェン・エイミック、ペギー・リプトン
於:角川シネマ新宿

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