CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-043「NUMBER37 ナンバー37」(南アフリカ)

2019年02月10日 11時15分34秒 | 南アフリカ映画
金持ちにはなれなくても、幸せにはなれる
 南アフリカ・ケープフラッツ。スラム街に住むランダルは、大金欲しさにエミーという冷酷な金貸しから借金し麻薬取引に手を出すが、失敗。友人を失い、ランダル自身下半身不随となり車いす生活を余儀なくされる。
 エミーからは返済か死かを迫られる日々。ランダルの恋人パムは、彼の気がまぎれるよう、双眼鏡をプレゼントする。
 ある日双眼鏡をのぞいていたところ、この一帯を支配するギャングのロイヤーが先にあるマンションの一室で警官を殺したところを目撃。借金を返済しこの街からパムと一緒に抜け出すため、警官殺しをネタにロイヤーを強請る。(「KINENOTE」より)


 麻薬取引に失敗し、仲間を失い、自らは下半身不随となってしまったランダル。

 しかも大金を冷酷な金貸し、エミーから借りており、返済を迫られる。

 そんな中、恋人のパムからプレゼントされた双眼鏡で窓の外を眺めていると、向かいのアパートで殺人を目撃する。

 ランダルは、それをネタに相手を強請り、大金を手に入れようと考える。


 車椅子を余儀なくされた男が、部屋の窓から覗いていたアパートで殺人を目撃する。

 正に「裏窓」だな。

 ランダルは車椅子で、更に住んでいるアパートにはエレベータもない。

 ほとんど身動きが取れないので、物語は部屋の中とランダルが窓から見える景色だけでほぼ展開する。

 ランダルが強請るのは、あたりを仕切るギャングのロイヤー。

 危険を承知で強請りを決行するランダル。

 しかし、事態は思わぬ方向へ動き、ランダルとパムは危険な状況へと陥ることになる。

 
 元々空き巣で生業を立てていたランダル。
 パムからは真っ当な仕事をするよう忠告されるが、エミーに多額を借金をしているランダルは一攫千金のチャンスを逃すまいとする。

 ランダルの身に起きることは自業自得、周囲は巻き込まれてしまう状況。

 警察までやって来て、いよいよ追い込まれることになるランダル。

 最後は、エミーとロイヤーに狙われることになる。

 果たして、ランダルとパムは窮地を脱することが出来るのか。

 身動きが出来ないという限定された状況が緊迫感を生む展開。

 最後までどのような結末となるのか読めず、面白い作品だった。

/5

監督:ノシフォ・ドゥミサ
出演:イルシャード・アリー、モニーク・ロックマン
   エフライム・ゴードン、ダニー・ロス、ディオン・ロッツ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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