CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-246「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」(ロシア)

2019年10月16日 00時51分23秒 | ロシア映画
どうやって怖がらせたんだ
 1829年、サンクトペテルブルグ。駆け出しの作家ニコライ・ゴーゴリは腕利きの探偵グローと知り合う。
 二人は若い美女だけが狙われる連続猟奇殺人事件の捜査のために、ウクライナの小さな村、ディカーニカに向かう。グローは、ゴーゴリがディカーニカの近くで生まれ、土地勘があることと、ゴーゴリが神秘的な力を持ち、異世界の者と繋がる能力があることを理由に同伴者に選んでいた。
 ゴーゴリは、自分でもコントロールができない悪夢の力によって、容疑者として浮かび上がった“黒騎士”と事件の真相に迫り、自分の起源も明らかにしていくが。(「KINENOTE」より)


 敏腕捜査官、グローと作家志望の書記官、ゴーゴリはウクライナの小さな村で起こった連続美女殺人事件の捜査に挑む。

 しかし、単純な捜査譚ではなく、魔界や呪術が絡んでくる。

 時代も19世紀ということで、ゴシック・ファンタジー・ホラーの様相を呈している。


 ゴーゴリは特殊な能力を持っており、突然意識を失ったかと思うと異世界の者と繋がる。

 そして、連続殺人の犯人と目されるのは、悪魔とも思しき、黒騎士と呼ばれる謎の存在。

 ゴーゴリは悪夢を見ながら徐々に真実に近づこうかとする。


 世界観としては面白かった。

 19世紀が舞台だからというわけではないだろうが、全編暗く、重苦しい雰囲気で話は展開される。

 ゴーゴリ、グローをはじめ、登場人物皆顔色悪かったな。

 このゴーゴリ、作家志望で、詩集も自費出版して、文豪プーシキンに詩集を読んでもらおうとしたこともある。

 このエピソードで思い出したが、ニコライ・ゴーゴリは実在の文豪で、彼を主人公にしたファンタジーということなんだな。

 本作は、そのゴーゴリの著作「ディカーニカ近郷夜話」の前日譚という設定らしい。

 
 ゴーゴリは何度も悪夢を見ては、死んだと思しき者と接触し、何か仄めかすようなことは幾つも示されるのだが、なかなか核心には迫らない。

 ちょっともやもやしていると、ラストはまさかのシーンで終了。


 すでにシリーズとして第2作、第3作と製作され、WOWOWで放映、DVDにもなっているよう。
 こちらも上映してくれるのかな。

 ゴシック・ホラーとしての世界観は面白かったのだが、解決までには至らず、何とも判断し辛いものがあったな。

/5

監督:イゴール・バラノフ
出演:アレクサンドル・ペトロフ、オレグ・メンシコフ、ユリヤ・フランツ
   アルチョム・トカチェンコ、タイーシャ・ヴィルコヴァ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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