CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-109「マローボーン家の掟」(スペイン・アメリカ)

2019年04月30日 21時28分16秒 | スペイン映画
線を越えれば、過去はついて来ない
 1960年代末、アメリカ。母親ローズに連れられイギリスからメイン州の古い屋敷に引っ越してきた4人の子どもたち。
 悲惨な過去と決別し、新しい人生を歩み始めた矢先、ローズが病に倒れ、この世を去ってしまう。長男のジャックはいまわの際の母と交わした約束を胸に、妹と弟たちを守ると固く決意する。
 しかしそんな彼らの前に、忌まわしい過去の元凶である父親が姿を現わし、恐怖のどん底へと突き落とされる4兄妹だったが。(「allcinema」より)


 イギリスから逃げるようにアメリカに渡り、旧い屋敷に住むようになったマローボーン家。

 程なくして母親が病気で亡くなり、4人兄妹だけで暮らすことになる。

 しかし、父親が現れ、再び恐怖に見舞われる4人兄妹。

 その6ヵ月後、4人兄妹は屋敷からなるべく離れずに暮らし、しかも家中の鏡を隠すか布で覆っている。

 そして時折聞こえる屋根裏の物音。

 どうやら父親を屋根裏に閉じ込めたようで、すでに死んでいるはずなのに、物音が聞こえるという恐怖。

 これはホラーかそれとも別の恐怖なのか。

 長男ジャックをはじめ、4人の兄妹は幾つかの掟を決めて生活しているが、徐々に恐怖は募っていく。

 何故家中の鏡を覆い、鏡を見ないようにしていたのか、それがどのような恐怖をもたらすのかが謎ではあったが、最後の最後にその謎が明かされる。

 屋根裏への扉をレンガで固め、煙突もふさいでしまうが、恐怖の物音は鳴り止まず、ついに弟妹たちの身に危険が迫り来る。

 危険が大きくなるにつれ、長男のジャックの体調も悪くなっていく。

 もしかすると弟妹たちを守る意識が強すぎて、すでに死んだ父親を演じているのではないかと思ったが、真実は別方向だったな。

 6ヶ月前に起こった出来事からして衝撃の事実。

 いったいどんな恐怖が兄妹たちを苦しめているのか、どのような展開となるのか興味深いスリラーだった。

 ジャックと恋仲になる女性、アリーを演じたのは、「ミスター・ガラス」に出演していたアニャ・テイラー=ジョイ。

 ある意味、「ミスター・ガラス」の役柄と似たような女性を演じることになったな。

/5

監督:セルヒオ・G・サンチェス
出演:ジョージ・マッケイ、チャーリー・ヒートン、ミア・ゴス、アニャ・テイラー=ジョイ
   マシュー・スタッグ、カイル・ソーラー、ニコラ・ハリソン、トム・フィッシャー
於:新宿バルト9

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-108「ダンボ」(アメリカ) | トップ | 19-110「運び屋」(アメリカ) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スペイン映画」カテゴリの最新記事