CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-099「TITANE チタン」(フランス)

2022年05月05日 23時42分56秒 | フランス映画
いったい何人いるの
 幼少時に交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア。それ以来、彼女は車に対して異常なほどの執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになってしまう。
 自身の犯した罪により行き場を失ったアレクシアは、消防士ヴィンセントと出会う。ヴィンセントは10年前に息子が行方不明となり、現在はひとり孤独に暮らしていた。
 2人は奇妙な共同生活を始めるが、アレクシアの体には重大な秘密があった。(「作品資料」より)


 幼い頃に遭った交通事故によって頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれることになったアレクシア。

 それ以来、彼女は車に異常な執着を持つようになる。

 それを表わすかのように、まるで車とセックスをしているような感じのシーンが何度か。

 それとは別の衝動にも駆られることがあり、それは近づく人を容赦なく殺戮するということ。

 ある意味、サイコ的な話であるが、後半は、殺人の容疑者として追われることとなったアレクシアが、ひょんなことからヴィンセントという消防隊の隊長の下で暮らすことになる様を描いている。

 ヴィンセントの息子は10年前に消息不明となっていたが、鼻を潰した顔のアレクシアをその息子だと言って、一緒に住むこととなる。

 女性であるアレクシアを息子と見紛うのかと不思議な気分となるが、ヴィンセント自身も精神的に疲弊している様子が窺え、実は息子ではないこと、更に女性であることを知っているのではないかと思わせる部分もある。

 そんなヴィンセントとの奇妙な生活を送るアレクシアであるが、彼女自身の体にも変化が起きていく。

 後半は殺戮を見せるような展開はなく、ヴィンセントとの生活で何か変化があったのか。

 果たして、この二人の生活の行方はどうなるのか。

 そしてアレクシアに起こっている体の変化の結果がどうなるのか。

 サイコ的で、ちょっとホラー要素も加えたストーリーという感じであり、アレクシアとヴィンセントの運命がどのようになるのか、興味深い話であった。

/5

監督:ジュリア・デュクルノー
出演:ヴァンサン・ランドン、アガト・ルセル、ガランス・マリリエール、ライ・サラメ
於:新宿バルト9

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-098「THE3名様 リモ... | トップ | 22-100「マリー・ミー」(ア... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
劇薬 (onscreen)
2022-05-07 08:42:52
一瞬先すら読めない破天荒なワイルドライド、
クセには決してなりませんが凄いインパクト
でした!
返信する

コメントを投稿

フランス映画」カテゴリの最新記事