ハロー、ストレンジャー
近未来。人間を精巧に再現したアンドロイド「シミュラント」のエバンは人間としての特性を完全に獲得するため、シミュラントの規律を無効化できる優秀なハッカーのケイシーを雇う。
しかしその行動はAIの反乱を引き起こし、シミュラント排除を狙う捜査官ケスラー率いる政府執行機関が捜査に乗り出す。(「作品資料」より)
近未来を舞台に、完全体アンドロイド〝シミュラント〟と人類の対峙を描いたSFスリラー。
この手の作品はこれまでにもあったな。
近くは「ザ・クリエイター 創造者」の話がこれに近い。
作品資料のストーリーが実際の内容とは、ちょっと違っている。
冒頭、エバンとフェイの夫婦が自動車事故に遭うシーンから始まり、エバンはその夢を何度も見る。
そこからエバンがすでに亡くなり、シミュラントになっていると推測されるが、それを話したフェイは、エバンを別の場所で過ごさせることに。
エバンは、そこでケイシーという元開発者に出会い、シミュラントに制限されているものを解放してもらう。
そんな中、逃亡したシミュラントを執拗に追うケスラー捜査官が、エバンとケイシーに迫り来る。
人類自らが開発しながら、それを制御しようとする。
ケスラーが執拗にシミュラントを追う理由は、途中何度も聞く伝言から推測できる。
ケイシーは何かしらの目的を持って行動しており、果たしてその目的が何なのか、そしてエバンは、再びフェイの愛情を得ようと行動するが、それは叶うのか。
ラストの展開は、皮肉というか、人間とシミュラントはやっぱり共生出来ないのかと思わされる。
しかし、その後のシーンは、逆だったな。
未来がどうなるのか判らないが、興味深いスリラーであった。
/5
監督:エイプリル・マレン
出演:サム・ワーシントン、シム・リウ、ジョーダナ・ブリュースター、ロビー・アメル、アリシア・サンス
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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