新しい会を作るなら、戦争だ
2年に一度行われる香港最大のマフィア「和連勝会」の会長選挙戦は、絆を重んじ、対話で解決することを信条とする冷静沈着なロクと、金儲けの才があり組の稼ぎ頭だが、時には手荒い手段もいとわないディーという2人の候補者をめぐり、内部でも意見が分かれていた。
選挙戦は裏側でさまざまな思惑が交差し、やがて暴力が吹き荒れる熾烈なものへと発展していく。(「作品資料」より)
「ブレイキング・ニュース」のジョニー・トー監督、2005年製作のサスペンス・ノワール。
日本では2007年に公開され、鑑賞はしているが、内容はうろ憶え。
香港の最大マフィア組織〝和連勝会〟の会長選挙が行われる。
冷静沈着なロクと気性の荒いディーが候補となる。
2人の会長選挙において、様々な思惑が重なり、組織内の内紛にまで及ぶようになる。
権力争いの話であるが、序盤にロクにディー、そして幹部が警察に逮捕されてしまう。
組織内での内紛を回避させるため、警察は幹部連を逮捕、拘置したよう。
しかし、ロクとディーが拘置されていても、配下の者が動く。
会長だけが手にすることができ、権力の象徴である〝竜頭棍〟の争奪戦が行われる。
選挙ではロクが選ばれるが、ディーはそれを不服とし、竜頭棍を奪おうとする。
なかなかその争奪戦が、敵味方が入り乱れるような感じで、果たして竜頭棍がどちらの手に渡るのか興味深かった。
竜頭棍が手に収まり、2人が釈放された後の展開は、戦争になるのかという緊張感を感じる。
しかし、意外な展開と、やっぱりそうなるのかという結末になっていく。
権力争いの描き方がちょっと変わっており、それでも緊迫感高まる展開で面白い1本だった。
/5
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、ラム・カートン、ウォン・ティンラム、タム・ビンマン
於:シネマート新宿
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