CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-023「名も無き世界のエンドロール」(日本)

2021年02月02日 00時11分22秒 | 日本映画
世界が違うんじゃない、分けられているだけだ
 複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダとマコト。
 ある日、同じ自動車修理工場で働いていた2人の前に、リサという令嬢が現れ高級スポーツカーの修理を依頼する。するとマコトは彼女に入れあげ、政治家の娘で、モデルとしても活躍する彼女にふさわしい男になると決意する。
 その後、マコトからある計画を打ち明けられたキダも協力することを誓い、キダは裏社会での交渉屋として、一方のマコトは輸入ワイン会社の社長として、それぞれの世界でのし上がっていくのだったが。(「allcinema」より)


 それぞれ複雑な家庭環境で育ち、いつも一緒にいるようになるキダとマコトとヨッチの3人。

 物語は、その3人の学生時代や現在に至るまでの様子を交互に描きながら、現在のキダとマコトの姿が映し出される。

 高校卒業後は町の自動車修理工場で働いていたキダとマコトであるが、ある日工場に政治家の娘でモデルでもあるリサが訪れる。

 食事に誘うも軽くいなされたマコトであるが、その後工場を辞めたマコトは必死で金を稼ぎ、輸入ワイン会社の社長となり、リサに近付いていく。

 マコトの行方を捜していたキダも裏社会の交渉屋となり、マコトの手助けをしていく。

 学生時代の3人の微妙な関係、男2人に女1人、かつては〝ドリカム状態〟と言われた関係から、3人の恋の行方を描く恋愛モノのようにも感じられる話である。

 クリスマス・イヴに、マコトがリサに対してキダの助けを借りてサプライズを行おうとする〝プロポーズ大作戦〟を決行しようとするところから物語は始まる。

 最初は、ヨッチがリサなのかなと思ったが、さすがに修理工場で会った時の様子から、そこまで忘れてはいないだろうと思う。

 住む世界が違うと言われながら、そんなリサに近付くためのし上がっていこうとするマコトと、裏でそれを支えるキダ。
 マコトはリサと結婚し、それによって彼女の政治家である父親の支援を得ようとしているのか。

 学生時代の3人の姿は、どことなく切ない感じを受けるものであったが、やがてマコトがヨッチに〝プロポーズ大作戦〟を決行しようとする段階となったところで、その後の展開、現在の二人の思惑が判ったかな。

 そしてクライマックスで明らかになる二人の思惑。
 しかし、マコトはキダにもドッキリを仕掛けており、その結末はあまりにも切ないものだったな。

 微妙で危ういような3人の学生時代の関係を描きながら、やがてキダとマコトの思惑が明らかとなる展開は面白かった。
 そして切ない話に、ちょっとしんみりしてしまったな。

 エンドロールの後、まさか続編考えているのかと思うような映像があったが、この後の話がdTVで配信されるらしい。
 興味あるけど、観る時間は無いかな。

/5

監督:佐藤祐市
出演:岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明
於:TOHOシネマズ新宿

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