CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-163「DELIVERY デリバリー」(日本)

2019年07月09日 00時33分26秒 | 日本映画
ピザよりカステラ食べたかったの
 二十歳の若き店長・榎本早希が、強面シェフ柏木茂と4人の配達員=内海達也・成瀬真治・島内亮介・則本健吾たちと共に営む宅配専門のピザ店「キャッツ&&ドッグス」。
 その特徴は、どんな注文にも応えること。具体的なトッピングは勿論、「ハッピーになれるピザ」や「世界平和のピザ」など、イメージだけのオーダーもOK。ところがその自由奔放な注文によって次々ととんでもないトラブルに巻き込まれてしまう。
 「長いお別れに似合うピザ」という注文を受け、クールガイの真治がデリバリーしたのは一流ホテルの一室。そこには年上の女が待っていて、日本にいるのは今日が最後だという。そして、旅行ケースには一万円の札束がぎっしりと詰まっていた。
 配達員のリーダー・達也が若いカップルの住むアパートへ届けたピザは「永遠の愛を誓った二人のためのピザ」。しかし、達也は女から「助けて」とのメッセージを受け取る。
 やがて、早希にも命をかけたデリバリーの時が訪れる。実は、早希がこのピザ店を営んでいる理由は、ある男からのピザの注文を待つためであった。(「KINENOTE」より)


 デリバリー専門のピザ屋〝キャッツ&ドッグス〟

 20歳の女性店長、早希の下、4人の配達員とシェフが働く。

 オーソドックスなピザの他に、客がよこす自由なイメージの要望にも応えてピザを作り、お届けする。

 物語は、そんな客のオーダーに応え、ピザを届ける配達員が巻き込まれる事件の顛末を、いくつかのエピソードで描いている。

 ちょっとオムニバスっぽい作り。

 しかも配達員が巻き込まれる事件は、結構ハードなもの。

 真治は〝長いお別れに似合うピザ〟をホテルの1室に届けるが、そこには一人の女性と大金の詰まった旅行ケース。

 女性から一緒に逃げようと誘われる真治であったが、その顛末は意外でもあり、驚きの展開。

 他にも、偶然麻薬売買の場にピザを届けることになったり、ストーカーによって拉致された女性の元へピザを届けたり。

 それぞれハードな展開となっていく話であるが、思いも寄らな過ぎて緊迫感を感じる間もなかったな。

 その顛末の間に差し挟まれる早希の幼少時代。

 やがて、早希とシェフの柏木の隠されていた関係も明らかになっていく。

 そして、早希がピザ店を営むことになった理由が明かされ、その目的のために動き出すクライマックス。

 果たして、早希は無事に目的を達することが出来るのか。


 軽妙な雰囲気の中で繰り広げられるハードなバイオレンス。
 そんなに重い雰囲気でもなく、展開を楽しめる作品であった。

/5

監督:室賀厚
出演:鈴木つく詩、長濱慎、藤田富、寺中寿之、神林斗聖、行永浩信、長谷川るみ
   北島美香、田中千空、町田政則、中原翔子、梨本謙次郎、工藤俊作、永倉大輔、小沢仁志
於:池袋シネマ・ロサ

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