CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-255「いなくなれ、群青」(日本)

2019年10月25日 23時54分13秒 | 日本映画
探し物が見つかりましたか
 ある日突然、“階段島”にやって来た高校生の七草。島に暮らす人々は、自分たちがどうしてこの島に来たのかを誰も知らなかった。そして誰もその疑問を突き詰めることなく、平穏な日々を送っていた。
 ところがある日、七草の幼なじみの真辺由宇が島に現われる。真っ直ぐで気の強い真辺は島への不満を口にし、島から出ようと決意する。
 島を出るためには、自分がなくしたものを見つけることだと知った真辺は、七草を巻き込みながら、島の秘密の解明に乗り出すのだったが。(「allcinema」より)


 突然、階段島という島に連れてこられてしまった高校生たちの姿を映し出した青春ファンタジー。

 理由も判らず、突然階段島へと連れてこられた高校生の七草は、特に不満もなく島で暮らし、同級生たちも平穏に暮らしていたが、真辺由宇という女性がやって来たことによって徐々に状況が変わっていく。

 階段島に連れてこられた理由、そして島から去る方法。
 島を管理していると言われる〝魔女〟の存在など、ミステリアスでファンタジックな要素が満載。

 そんな中で、思春期の危うさや苦悩を描く青春物語となっている。

 
 突然、七草の目の前に現れた真辺由宇は、七草の幼馴染みで、恋人でもあったよう。

 2年前に別れて以来の再会。

 しかし、真辺は再会を懐かしむ風ではなく、島に連れてこられたことに不満を持ち、島から出るための方策を探し、七草たちを巻き込んでいく由宇に対し、多少の怒りを感じたりもしているよう。

 実直な感じの真辺であるが、ちょっと我が強い感じもあって、やや共感し辛い感じは最初受けたかな。

 七草は悲観的な考えの持ち主であり、真辺の言動に対し否定的ではあるが、常に寄り添っている。

 そんな二人の周囲で起こる不思議な事件。

 最後に二人が辿り着くのはどんな場所なのか。

 ハッキリしたことも明かさないような雰囲気もある結末であるが、そんなあやふやさと切ない雰囲気が沁みてくる作品だった。

/5

監督:柳明菜
出演:横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆
   伊藤ゆみ、片山萌美、君沢ユウキ、岩井拳士朗、黒羽麻璃央
於:新宿バルト9

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