CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-256「記憶にございません!」(日本)

2019年10月26日 10時47分57秒 | 日本映画
ミー・トゥーで乗り切りましょう
 内閣総理大臣の黒田啓介は、史上最悪のダメ総理と揶揄されるほど国民から徹底的に嫌われていた。
 ある日、演説中に聴衆から飛んできた石が頭に当たって昏倒し、そのまま病院送りに。ベッドの上で目覚めた黒田は一切の記憶を失っていた。
 彼の秘書官3人は、このままだと国政が大混乱になると、記憶喪失の事実を国民はもちろん、大臣や家族にも秘密にすることを決める。そんな記憶をなくした総理には、当然のように次から次へとトラブルが襲いかかる。
 その一方で、まるで憑き物が落ちたかのように、これまでの悪行がウソのような普通のおじさん然とした言動を繰り返し、周囲を困惑させる黒田だったが。(「allcinema」より)


 三谷幸喜監督の「ギャラクシー街道」以来の作品。

 国民から石を投げられ、その影響で記憶を失ってしまった総理大臣とそれを隠して公務を進めようとする秘書官たち、そこから起こるドタバタを描いたコメディ。


 暴言と強行で国民から嫌われ、史上最低の支持率を誇る黒田総理が記憶喪失になってしまう。

 自分が総理大臣であることも政治に関することも全て忘れてしまう。

 秘書官の井坂たち3人だけがこのことを知り、これをトップ・シークレットとして他言無用でことを進めていこうとする。

 何も憶えていない総理が様々な難問、更に思いもよらぬ出来事に遭遇し、悪戦苦闘する姿は大いに笑える展開。

 妻と息子に関しても名前さえ憶えておらず、その名前に関してのやり取りなどは大いに笑わせてもらったな。

 総理として何も憶えていない黒田であるが、理想の政治を邁進していくことを決意し、秘書官たちと協力して改革を進めていこうとする。

 国民に対しても、家族に対しても人が変わったように対応していく黒田であるが、もし記憶が戻れば、逆にその間の記憶は失い、元の嫌われ総理に戻ってしまうのではないかと危惧するところではある。

 総理の周りには何かと怪しい動きを見せる者も多々。

 果たして、誰が総理の敵になるのか味方になるのかも探っていくような展開。

 黒田総理は記憶を失ったことを契機として自分も政治も変えることが出来るのか。

 期待通りに笑わせてくれる作品であり、意外と感動させてくれる話でもあったな。

/5

監督:三谷幸喜
出演:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子
   斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、山口崇、田中圭、梶原善、寺島進、藤本隆宏
   迫田孝也、ROLLY、後藤淳平、宮澤エマ、濱田龍臣、有働由美子
於:新宿ピカデリー

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