23-026「リミテッド」（オーストラリア）

オレが金を見張る
　砂漠を旅する2人の男が、莫大な量の金塊を発見した。しかしその大部分が地下に埋まっているため、1人が発掘に必要な道具を調達しに行き、その間もう1人が金塊を見張ることに。
　衛星電話とわずかな水と食料だけを頼りに仲間の帰りを待つ男は、灼熱の大地と襲い来る野犬の中、金塊を盗賊から守り抜くべく孤独な闘いを繰り広げる。（「作品資料」より）


　二人の男が砂漠の中で見つけた金塊。

　しかし、その金塊は大きく、ほとんどが地中に埋まっている。

　一人が掘削機など必要なものを調達しにいき、一人が金塊を見張っていることにする。

　そんな金塊を見張るため、砂漠に一人残った男のサバイバルを描いたサスペンス。

　水や食料も乏しく、灼けつくような太陽が照らし続ける砂漠。

　すぐに体は乾ききり、ただれていく。

　近くに墜落した飛行機を見つけ、その機体を使って太陽をしのぐことにするが、徐々に幻覚を見るようになる。

　男の孤独な戦いを描いており、動きは少ないのだが、男が精神的に追い詰められていく様子が興味深い。

　男以外は誰もほとんど出てこないのだが、途中で一人の女性が歩いてやって来る。

　男にあれこれ詮索してくる女性に対し、そこまで過剰に反応しなくてもいいのにと思うが、すっかり疲労しきっている男は、過激な行動に出る。

　しかも、腹をすかした狼たちが周囲に棲息もしている模様。

　果たして、男はもう一人が戻って来るまで生き延び、金塊を手にすることが出来るのか。

　何となく、もう一人の男の行動は予測できたかなという展開。

　砂漠に残った一人の男の数日間のサバイバルを描き、先行きの気になる話であった。

　自分だったら、どうしただろうなと考えてしまうな。

/５

監督：アンソニー・ヘイズ
出演：ザック・エフロン、アンソニー・ヘイズ、アンドレアス・ソビク、スージー・ポーター
於：ヒューマントラストシネマ渋谷