CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-040「フィードバック」(スペイン・アメリカ)

2020年01月31日 23時32分00秒 | スペイン映画
もうあとがないとなると、人はケダモノになる
 ロンドンの深夜ラジオ番組「残酷な現実」でメインパーソナリティを務めるジャービスは、歯に衣着せぬ発言で聴取者から人気を集める一方で、脅迫を受けることも多かった。
 ある日、放送中にマスクを被った2人組の男が押し入り、番組が占拠されてしまう。
 彼らはジャービスに、2011年11月にベルファストで起きた一夜の出来事について話すよう要求する。(「作品資料」より)

 
 人気パーソナリティのジャービスがDJを務めるラジオ番組が謎の男たちに占拠される。

 スタッフを人質に取られ、ジャービスは久しぶりに共演することになったアンドリューに、2011年にベルファストのホテルで起こった事件について語るように強要する。

 それは、アンドリューがパーティで出逢った少女をホテルの部屋に連れ込み、レイプしたことを告白させるというもの。

 そしてアンドリューが語った後、犯人たちはジャービスに次なる要求を突きつけてくる。

 
 ラジオ・ブースという限られた空間で繰り広げられるサスペンス・スリラー。

 犯人たちは、2011年のベルファストのホテルで起こったことの真実を語れ、と迫ってくる。

 それは少女をレイプしただけにとどまらないような話。

 ジャービスはそれには関わっていないと必死で語る。

 犯人たちは、ジャービスに告白させ、それをラジオの電波に乗せようと考えている。

 果たして、犯人たちが言っていることが本当のなのか、それともジャービスの言っていることが本当なのか。

 回想シーンもなく、ラジオ・ブースでジャービスと犯人たちのの緊迫したやり取りが描かれる展開。

 娘のジュリアも人質に取られ、命の危険も及ぶ中、ジャービスはどのような決断を取り、どのような結末となるのか。

 
 明かされた真実、そしてこの占拠事件の顛末と、必ずしも正義が勝つとは言えない感じではあったが、緊迫感のある展開で、先行き気になる作品であった。

 ラストを見ていると、途中犠牲者が出るのは仕方ないと思っていたのかもしれないなと感じてしまうな。

/5

監督:ペドロ・C・アロンソ
出演:エディ・マーサン、ポール・アンダーソン、イバナ・バケロ、リチャード・ブレイク
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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