必要な時は呼んでくださいって言ったじゃないですか
町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介は、転売について教わった高専の先輩・村岡からの儲け話には乗らず、コツコツと転売を続けていた。
ある日、吉井は勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるが、断って辞職を決意。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新生活をスタートさせる。
地元の若者・佐野を雇って転売業は軌道に乗り始めるが、そんな矢先、吉井の周囲で不審な出来事が相次ぐように。吉井が自覚のないままばらまいた憎悪の種はネット社会の闇を吸って急成長を遂げ、どす黒い集団狂気へとエスカレート。
得体の知れない集団による“狩りゲーム”の標的となった吉井の日常は急激に破壊されていく。(「作品資料」より)
転売ヤーとして働く吉井が、狩りの標的となって危険な状況へと追い込まれる様を描いたサスペンス・スリラー。
町工場で働きながら転売ヤーをしている吉井。
半ば強引に品物を買い叩いては、それを高額でネットで転売する。
あるいはブランドものと称して高額で売る。
人の恨みを買いそうなことをしている。
ある日、町工場を辞めて、郊外に事務所兼自宅の建物を借り、恋人の秋子と住み始める。
それから何となく吉井の周りで不穏な出来事が起こり始める。
助手として雇った佐野もどこか怪しい雰囲気を持っている。
転売ヤーである吉井に対し、恨みを持つ者たちが彼の素顔をネットに晒し、やがて集団で彼を狩ろうとする。
果たして吉井は逃れることが出来るのか。
後半は集団に襲われる吉井が銃を手に戦いを繰り広げる展開。
緊迫感溢れる展開である。
転売ヤーだから買うものもあるが、どこで恨みを買うか判らない怖さがある。
それにしても佐野はいったい何者だったのかな。
把握しきれない部分もあるが、話の展開としては興味惹かれる作品だった。
/5
監督:黒沢清
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊、荒川良々、窪田正孝
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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