CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-341「ユリゴコロ」(日本)

2017年12月03日 17時26分57秒 | 日本映画
嬉しさが膨らみすぎて弾けてしまうんじゃないかと思いました
 亮介はカフェを営み平穏な日々を送っていたが突然、男手一つで育ててくれた父が余命わずかと診断され、婚約者の千絵がこつ然と姿を消してしまう。
 そんな時、実家の押し入れで『ユリゴコロ』と書かれた一冊のノートを見つける。そこには、人を殺すことに心の拠りどころを感じてしまう美紗子と名乗る女が、自らの殺人の記録と、洋介との運命的な出会いによって救われたことなどの衝撃的な告白が綴られていた。
 美紗子とは誰なのか、そもそもこれは事実かそれとも父の創作か、激しく動揺する亮介だったが。(「allcinema」より)


 人の死に拠りどころを感じてしまう美紗子という女性に関して語られるサスペンス・ドラマ。

 父親と二人で暮らしてきた亮介が、ある日実家の押入れで一冊のノートを見つける。

 そのノートをつい開いてしまった亮介は、そこに、人の死に拠りどころを感じてしまう美紗子という女性の自伝のような、殺人の記録を読む。

 読み進めるうちにどこか心に激しい衝撃を受ける亮介。

 亮介は最初、小説のようなものかなと思うが、やがて本当に殺人者の記録だと感じてくる。

 この美紗子という女性と亮介の関係は、何となく予想できるものではあったな。

 亮介が読むことによって、美紗子の記録が映像として綴られていくが、それと同時に亮介が抱える問題も描かれていく。

 婚約していた千絵が姿を消してしまい、何とか見つけ出そうと躍起になる亮介。

 そんな時に亮介の前に、千絵の友人だという細谷という女性が現れ、千絵の捜索に協力する。

 これまた何となく細谷の正体も読めるかなという感じだったな。

 物語は、美紗子が幼い頃からの生活と行ってきた殺人、やがて出会う洋介との暮らしが描かれ、並行して亮介の千絵捜しの顛末が描かれる。

 洋介と出会った時は、美紗子が人殺しであることは知られていなかったが、やがてそれも彼の知るところとなる。

 ダムの上での洋介の行動にはちょっと驚かされたが、あれだけ睡眠薬を飲まされて、その後は、大丈夫だったのかな。

 展開も気になる話であったが、美紗子という女性が感じる思いと、殺人に至る様子が興味深い作品だった。

/5

監督:熊澤尚人
出演:吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチ、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江
於:シネマサンシャイン池袋

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