CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-242「SHADOW 影武者」(中国)

2019年10月12日 18時30分26秒 | 中国映画
その人がいなくとも影はいる
 時は戦国時代。強大な軍事力を誇る炎国に領土を奪われ20年が経つ沛(ペイ)国。若くして玉座を継いだ王は炎国との休戦同盟によるかりそめの平和を維持することに汲々とし、人々は屈辱的な日々に甘んじていた。
 そんな中、領土奪還を目指す頭脳明晰で武芸の達人でもある重臣・都督(トトク)が王の命にそむいて炎国最強の戦士・楊蒼(ヤン・ツァン)に対決を申し込む。しかし実際に戦いに臨もうとしていたのは、都督の影武者だった。
 本物の都督が刀傷がもとで病になったことを隠すため1年前から表に出ていたのだった。
 決戦に向け、都督とともに傘を武器にした技を磨く影武者。そして、そんな2人を複雑な思いで見つめる都督の妻・小艾(シャオアイ)だったが。(「allcinema」より)


 「HERO」「LOVERS」「王妃の紋章」「女と銃と荒野の麺屋」のチャン・イーモウ監督の最新作。

 「三国志」の中のエピソードを映画化したらしいが、舞台となった国は架空のものか。

 沛国の都督は、同盟を結んでいる炎国に奪われた領土を奪還することを目標とし、王の意向に背き、炎国の最強の戦士、楊蒼に対決を申し込む。

 しかし、その戦いに挑もうとするのは、実は影武者。
 都督は楊蒼にかつて受けた傷で病になっていた。

 都督は、影武者を使って楊蒼を倒し、領土を奪回しようと目論む。

 そんな二人のそばで見守る都督の妻、シャオアイ。

 複雑な3人の関係を描いている。

 物語の行く末も気になるが、アクションも注目。

 刀剣に対して、傘で挑むという突飛な対策であるが、その戦いのシーンは流麗だったな。

 実際、楊蒼と戦う時には、単なる傘ではなく、ちょっと反則のように感じるような武器であったが。

 物語が始まってからずっと雨が降っており、都督の影武者が楊蒼に対決を挑むのも川の上。

 アクションに水を効果的に使っていたな。


 若くして王になり、ちょっと無能に思われた沛国王の心の裏に隠されたものや、都督に影武者、シャオアイの3人が辿る運命など、驚きの展開が待っている。

 アクションはあるが、ゆったりとした雰囲気があるので、飽きてしまうかなと思ったが、最後まで興味惹かれる作品だった。

 全編にわたる音楽にも惹き込まれたな。

/5

監督:チャン・イーモウ
出演:ダン・チャオ、スン・リー、チェン・カイ、ワン・チエンユエン
於:TOHOシネマズ新宿

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