CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-292「HOSHI 35 ホシクズ」(日本)

2023年11月05日 20時43分50秒 | 日本映画
たとえそれが宇宙からの贈り物であっても
 怪獣の赤ちゃんと暮らしていた少女アキは、とある理由でその怪獣と離れ離れになってしまう。
 それから35年の時が流れたある日、アキの家が大きな地響きに襲われる。
 揺れはどんどん大きくなっていき、やがて彼女の前に巨大な怪獣が現れるが、それは35年前に共に生きていた怪獣の成長した姿だった。(「作品資料」より)


 平成の特撮にオマージュを捧げたという怪獣映画。

 アキを演じた小高恵美のデビュー35周年作品でもある。

 ある山奥の村では、星の神様を鎮めるため、成人女性をいわゆる生贄に捧げていた。

 地質調査員のスズキと記者のユカリは、その村での風習を知り、マリという少女を救うが、アキという少女は村に残したままにしてしまう。

 それから35年が経ち、隕石がその村に落ちることが判明し、スズキとユカリは再びその村を訪れることにする。

 怪獣映画ということであったが、おそらく思っているような話ではない。

 隕石と思われたものは、実は怪獣であったということであるが、生贄によってか、暴れることなく消えてしまう。

 アキはマリが村を去った後、子供の怪獣と遭遇し、〝ホシクズ〟と名付け、仲良くなる。

 しかし、ホシクズはいつしか消えてしまう。

 そして隕石が落ちようとする時、村の人々は再び生贄を捧げようとし、アキがその生贄になろうとする。

 スズキとユカリたちは、村の人々を救い、アキが生贄になろうとするのを止めさせようと奮闘する。

 村の因習に翻弄される若者たちの姿を描き、それぞれが決断した違う道を歩むことを描く。

 「八つ墓村」「丑三つの村」を思い出させるような殺戮シーンもあったが、両作共昭和だな。

 怪獣映画のスペクタクルさは無かったが、少々幻想的で、村の因習に囚われた女性を描き、興味深い話であった。

/5

監督:横川寛人
出演:小高恵美、いしのようこ、小林恵、松宮倫、仁科かりん、森山珠那、宮坂ひろし、斉藤麻衣、田中由美子、原田大二郎、螢雪次朗、橋爪淳
於:池袋HUMAX CINEMAS

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