22-101「フラッシュダンス」（アメリカ）

夢を諦めるのは、死ぬことと同じだ
　ペンシルベニア州の工業都市ピッツバーグ。プロのダンサーを目指す19歳のアレックスは、昼は製鉄所の溶接工、夜はクラブのダンサーとして働きながら、ダンスの練習に励む日々を送っていた。
　ある日、彼女はピッツバーグ・ダンス・アンド・レパートリー・カンパニーのオーディションを申し込みに行くが、他の応募者は皆バレエの経験があることを知り、すっかり自信を失ってしまう。
　そんな折、彼女は製鉄所の社長ニックと急接近するが。（「作品資料」より）


　１９８３年製作、日本公開も同年であった青春ダンスムービー。

　こちらも４Ｋデジタルリマスターを記念してのリバイバル公開。

　昼は溶接工として働き、夜はナイトクラブでダンサーをしている１８歳のアレックス。

　彼女が目指すはプロのダンサー。
　そんな彼女のダンサーへの夢と恋と友情を描いた作品。

　確かに主役のアレックスを演じたジェニファー・ビールスの瑞々しさも良かったが、当時大ヒットとなった曲の数々が気分を高揚させるものとなっている。

　それに合わせてのダンスシーンも、アレックスの踊りだけでなく、アイススケート、そしてストリートダンスなど、多種多様なものを見せてくれる。

　映画でブレイクダンスを初めて取り入れた作品ということらしい。

　独学でダンスを練習しているアレックスが目指すは、名門ダンス・カンパニー。

　何となく、バレエというイメージのカンパニーであるが、アレックスが目指すダンスと一致しているのかな。

　しかし、なかなか思い切って入団オーディションを受けられずにいる。

　そんな中、溶接工としての雇い主であるニックと恋に落ち、ニックは彼女の夢を応援する。

　ニックとの関係や周囲の夢と挫折なども目撃しながら、夢への壁に苦しみながら、何とか乗り越えようとするアレックス。

　王道的なストーリーであるが、聴いたことのある数々の音楽とダンスシーンに惹き込まれる作品であった。

　アレックスが序盤に着ていた〝色の風〟と書かれたＴシャツが気になったな。

/５

監督：エイドリアン・ライン
出演：ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、サニー・ジョンソン、カイル・Ｔ・ヘフナー、リー・ビング、ロン・カラバトソス
於：新宿ピカデリー