CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-354「スカーフェイス」(アメリカ)

2024年11月23日 08時54分20秒 | アメリカ映画

地獄へのファースト・クラスは自分で買え

 1980年、キューバからアメリカ・マイアミへ渡ったトニーはコカインの取り引きに携わる。

 その働きが認められたトニーはマフィア組織の配下に収まった後、ボスを殺害。無一文の身からマイアミ暗黒街の頂点へと上りつめ、さらにはボスの愛人エルビラも手に入れることに。

 しかしその栄光は長く続かなかった。(「作品資料」より)

 

 1932年に製作された「暗黒街の顔役」をリメイクした作品。

 1983年製作、日本では1984年に公開されているが、これまで未見。

 〝午前十時の映画祭14〟でリバイバル公開され、初めて鑑賞。

 キューバからアメリカへ退去させられた男、トニー・モンタナが裏社会で成り上がり、没落していく様を描いている。

 先日、同じくアル・パチーノが主演した「クルージング」を鑑賞し、アル・パチーノのイメージとは違う役柄だなと最初は感じたが、本作は正にイメージ通りの役柄だった。

 キューバから強制退去させられたトニーは、収容施設にいたが、ある仕事を請け負い、グリーンカードを取得。

 フランクの下で働くが、勝ち気な性格からやがてボスと対立してしまう。

 命を狙われることになるが、ボスの座に就き、ボスの女であったエルヴィラとも結婚する。

 しかし、ここが頂点だったな。

 ボスとはなったが、勝気な性格から破滅的な言動を繰り返していく。

 見ているといつ殺されてもおかしくないと思わされる言動である。

 もしかしたら身内にやられるのでは、と思ってしまう。

 しかし、最後に命を狙われるきっかけとなる事件は、少しトニーにも分別、良心があったということなんだな。

 無名の若者が無軌道な振る舞いながらも上り詰め、堕ちていく様は、激しい銃撃シーンなども含め、惹き込まれる話であった。

/5

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:アル・パチーノ、ミシェル・ファイファー、スティーヴン・バウアー、F・マーレイ・エイブラハム、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ロバート・ロジア、ハリス・ユーリン

於:グランドシネマサンシャイン池袋


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