22-227「紅い服の少女 第二章 真実」（台湾）

あなたが私をママに選んだ
　社会局家庭内暴力センターで忙しく働くリー。
　娘のヤーティンがまだ学生であるにもかかわらず妊娠していることが発覚し、リーはヤーティンの意志を一方的に無視して、彼女に中絶を強いようとする。そんな母にヤーティンは反発し、学校から帰宅することなく姿を消してしまう。
　そして、学校の監視カメラには「紅い服の少女」に連れ去られるヤーティンの姿が映っていた。（「作品資料」より）


　「紅い服の少女　第一章　神隠し」に続くシリーズ第二弾。

　家庭内暴力センターで働くリー・シューフェン。

　娘のヤーティンが学生ながらも妊娠し、すぐに堕ろさせようとするが、ヤーティンは反発。
　その後、行方知れずなってしまう。

　そして、学校の監視カメラには、紅い服の少女と共に立ち去るヤーティンの姿が映し出されていた。

　前作は、名前を呼ばれた者ということであったが、ヤーティンはどこか心に疚しさを持っていたということで、対象となってしまったよう。

　もちろん連れ去ったのは、モーシンナア。

　そのヤーティンの交際相手だというリンは、フーイエが降りてくる男で、フーイエが憑くと、ヤーティンの捜索、更にモーシンナアとの戦いに挑む。

　リー・シューフェンがヤーティンを捜して辿り着いた廃病院には、一人の憑かれたような女性が発見されるが、それが前作で出ていたシェン・イージュンであった。

　結局、ラストの幸せはまやかし、あるいはその後に悲劇が起こったということだったのか。

　そして、紅い服の少女の正体がクライマックスに明らかにされる。

　ラストは、モーシンナアたちにリーやヤーティン、リンが襲撃されるという展開であったが、それを打ち破るのは、母娘、姉妹の愛ということだった。

　なかなか感動的な展開ではあるが、これで本当にモーシンナアから逃れることが出来たのかと疑問。

　すぐに悲劇に襲われるのではないかなと思ってしまうな。

　伝説の魔物などを登場させ、更にそれを倒すために降りてくるフーイエ。

　ファンタジック・ホラーとして興味深い展開であった。

/５

監督：チェン・ウェイハオ
出演：レイニー・ヤン、アン・シュー、フランチェスカ・カオ、ホアン・ハー、ルビー・ジャン、ウー・ニェンシュエン
於：シネマート新宿