CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-053「前科者」(日本)

2022年02月22日 22時48分34秒 | 日本映画
私はラーメンが食べたいです
 保護司を始めて3年となる阿川佳代は、この仕事にやりがいを感じ、さまざまな前科者のために奔走する日々を送っていた。
 彼女が担当する物静かな前科者の工藤誠は順調な更生生活を送り、佳代も誠が社会人として自立する日を楽しみにしていた。そんな誠が忽然と姿を消し、ふたたび警察に追われる身となってしまう。
 一方その頃、連続殺人事件が発生する。捜査が進むにつれ佳代の過去や、彼女が保護司という仕事を選んだ理由が次第に明らかになっていく。(「作品資料」より)


 有村架純演じる保護司の阿川佳代が、仮釈放中の人々を相手に奮闘する姿を描くヒューマン・サスペンス。

 ドラマが昨年WOWOWで放送されていたようで、本作はその劇場版ということになるのかな。

 コンビニで働きながら保護司をし、仮釈放中の元受刑者たちの更生に寄り添う佳代。

 保護司というのは、原則無給なんだな。

 それでも、結構わがままな仮釈放中の元受刑者に対し、真摯に、献身的な態度を見せる佳代に尊敬の念さえ感じる。

 そんな中、保護観察対象であった工藤誠が、保護観察満了直前に姿を消し、更に連続殺人が発生し、その容疑者として工藤誠が上がる。

 捜査に現れた刑事の滝本真司が、佳代の学生時代の彼氏であったという驚きの偶然があり、しかもその学生時代に事件があり、それが佳代が保護司になる理由に繋がっていく。

 連続殺人事件に関しては、最初フードを被った男が犯人で、顔を見せないので、誠かと思わせる設定。

 それにしても、事件の動機がこれまた心苦しいものであったな。

 警察が誠を追う中、佳代も誠の居場所を見つけ出そうと奔走する。

 そして明らかになっていく殺人の動機。
 真司と佳代の間に起こった学生時代の事件、佳代が保護司になろうと決めた理由。

 派手な事件が展開するような話ではなかったが、それぞれが抱える心の痛みが心に沁み、悲しみを感じると共に、再生の希望も感じさせる話であった。

/5

監督:岸善幸
出演:有村架純、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河
   北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江、森田剛
於:TOHOシネマズ日比谷

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