じっと見ていたあなたが怖い
スランプ中の作家ジェームズと資産家の娘である妻エムは、高級リゾート地として知られる孤島へバカンスにやって来る。
ある日、ジェームズの小説のファンだという女性ガビに話しかけられた彼らは、ガビとその夫と一緒に食事をすることに。2組の夫婦は意気投合し、観光客は行かないよう警告されていた敷地外へとドライブに出かける。
実はその国には、観光客は罪を犯しても自分のクローンを身代わりにすることで罪を逃れることができるという恐ろしいルールが存在しており。(「作品資料」より)
スランプに悩む作家、ジェームズと妻のエムは、高級リゾート地にやって来る。
そこで彼の作品を読んだという女性、ガビと出会い、その夫と共に4人で食事をし、翌日、リゾートの敷地外へドライブに出かける。
しかし、ジェームズは地元民を轢いてしまう。
4人は轢いた地元民をそのまま放置し、リゾート地へ帰る。
罪がバレるかどうかという話なのかと思ったら、早々にジェームズは警察に捕まってしまう。
刑事曰く、この国では事故であっても人の命を奪ったら死刑、被害者の親族によって処刑される。
果たして、ジェームズはどうなるのかと思ったら、刑事は思わぬ話をしてくる。
観光客は、金を払えば、クローンを作り、身代わりにさせることが出来るという。
事態が飲み込めないまま同意したジェームズはクローンを作成し、その処刑に強制的に立ち会わされるが、そこからジェームズの様子が変わってくる。
更にガビたちも同じような目に遭ったことが判明し、ジェームズはガビたちと危険な領域にはまっていく。
また同じことをしても、クローンが身代わりになってくれると考え、犯罪を恐れないようになり、楽しみさえする。
地元警察が怒り、特権剥奪するんじゃないかと思い、正にそのような展開になろうとする。
しかし、警察は金が入る方がいいようである。
地元の麻薬をやり、ますます深みにはまっていくジェームズ。
果たして、この話の結末はどうなるのか。
ガビたちが声をかけた真意も明らかになる。
正直、クライマックスの展開は理解し辛いところもあったが、徐々にはまっていくジェームズの姿と退廃的な雰囲気が興味を引く作品だった。
/5
監督:ブランドン・クローネンバーグ
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、ジャリル・レスペール、アマンダ・ブルジェル
於:池袋HUMAX CINEMAS
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