19-101「大脱出２」（アメリカ・中国）

お宅のテディ・ベアはどうした
　世界で唯一の脱獄のプロ、ブレスリンが大海原に浮かぶ監獄要塞に挑んでから数年後。
　警備会社を営む彼は、スタッフの一人であるシューが姿を消し、“ハデス”と呼ばれる監獄に囚われたことを知る。そこは全てがコンピューター制御で管理された最強セキュリティの監獄だった。
　ブレスリンは仲間を救い出すため、かつての友人デローサに協力を求め、難攻不落のハデス攻略に挑むのだったが。（「allcinema」より）


　シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが共演した「大脱出」の第２弾。

　今回はシュワルツェネッガーは出演しておらず、代わりなのか、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー　リミックス」のデイヴ・バウティスタが出演している。

　
　警備会社を経営するブレスリンの部下たちが次々と消息を絶ち、〝ハデス〟と呼ばれる監獄に勾留されている事実を知る。

　ブレスリンは友人のデローサや残った部下たちの力を借りながら、ハデスの場所を見つけ出そうとすると同時に、ハデスに勾留されているシューたちは脱出するために策略を練る。

　
　スタローンというより、どちらかと言えば、ハデスに勾留されたブレスリンの部下、シューを演じたホァン・シャオミンの方が主演っぽかったな。

　米中合作ということで、シューが活躍し、他にも中国系俳優が何人か登場する。

　コンピュータによって完全管理され、その容貌も把握できないハデス。

　そんな中、シューは脱獄するため様々な手段を試み、何とかハデスから脱出しようと策略を企てる。

　難攻不落ともいえるハデスの中で、危険な目に遭いながらも何とか攻略しようとする展開が面白い。

　そして、ホァン・シャオミンをメインとしたアクションもスピード感があり、楽しめるものとなっている。

　肉弾戦ではほぼほぼシューが戦っており、ブレスリンは銃撃アクションを多少見せる程度ではあるが、やっぱり最後に決める役はブレスリンということになるんだな。

　コンピュータで制御された難攻不落の監獄から脱出を試みようとする展開は興味深く、様々な策略を張り巡らし、やがてクライマックスへと至るところは緊迫感もあって面白かった。

　やはり、どんな最新鋭のものでも、それを扱う人間が問題になるというのは前作と同じかな。

　ラスト・シーンはいかにもまだまだ続くぞと思わせる締め。

　更なる続編を考えているのかな。

/５

監督：スティーヴン・Ｃ・ミラー
出演：シルヴェスター・スタローン、デイヴ・バウティスタ、ホァン・シャオミン
　　　ジェイミー・キング、ジェシー・メカトーフ、タイタス・ウェリヴァー
　　　カーティス〝５０セント〟ジャクソン、ウェス・チャサム、リディア・ハル
於：新宿バルト９