CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-248「僕が愛したすべての君へ」(日本)

2022年11月06日 00時10分09秒 | 日本映画
知らない人の幸せが嬉しいのは、自分が幸せを知っているから
 両親が離婚し母と暮らす高校生・高崎暦は、クラスメイトの瀧川和音から突然声を掛けられる。和音は85番目の並行世界から来たと話し、その世界で彼女と暦は恋人同士なのだという。
 そんな和音にいつしかひかれていく暦だったが。(「作品資料」より)


 「君を愛したひとりの僕へ」と対をなす青春SFラブストーリー。

 謳い文句では、どちらの作品から観てもいいようなことを謳っていたが、個人的には「君愛」から観ておいて良かったかなという印象。

 結構冒頭からのシーンでもスッキリ、そしてそのシーンがどういう意味があるのかが判る。

 逆に本作から観ると、「君愛」を観ることによって、本作の幾つかのシーンを理解できるということになりそうである。

 主人公は高崎暦ということで変わりなく、その恋の相手となるのは、瀧川和音。

 和音のちょっとした悪戯から、二人は距離を縮め、やがて恋人、そして結婚し、幸せな日々を送っていく。

 途中、事件が起こり、そして並行世界の和音が現れたりするが、概ね幸せな日々。

 それは、「君愛」での暦がふとしたことで迷い込んだ世界としても描かれている。

 本作は、暦と和音の恋物語が、途中事件のようなものがありながらも、幸せな一生として描かれる。

 しかし、終盤にある人物のアプローチによって、ちょっと切ない雰囲気となる。

 それは、暦は気付いていないが、和音が選択したこと。

 ネタばらしすると、本作は暦が栞と出逢わなかった世界を描いている。

 本作だけだと、終盤の展開が唐突のように感じるかもしれないが、「君愛」と合わせてこそスッキリする話になっている。

 ラストは幸せな結末だったと言えるのかな。

/5

監督:松本淳
声の出演:宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠、田村睦心、浜田賢二、園崎未恵、西村知道、平野文、水野美紀、余貴美子、西岡徳馬
於:TOHOシネマズ池袋

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-247「貞子DX」(日本) | トップ | 22-249「渇きと偽り」(オー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事