CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-353「Polar Night」(日本)

2024年01月04日 13時19分37秒 | 日本映画

あなたは私の罪そのもの

 12歳の少女・真琴は、絵画教室の教師である衣良に心を奪われる。しかし、あるトラブルをきっかけに、衣良は街から姿を消す。

 それから6年の時を経て、大学生として絵を描くことを続けていた真琴はある展覧会で衣良と再会する。衣良はあの時と何も変わっていない姿だったが、彼女にはある秘密があった。

 衣良は生身の人間でありながら、血を吸わなければ生きていけない宿命を背負っていたのだ。(「作品資料」より)

 

 血を吸わなければいられない女性、衣良とそんな彼女に想いを寄せる女性、真琴の姿を描いたサスペンス・ロマンス。

 簡単に言えば、吸血鬼ということになるのかもしれないが、そのようなおどろおどろしい感じの作品ではない。

 12歳の時に絵画教室で衣良と出会い、お互いに指から血を吸い合うシーンから、倒錯的な話かと思った。

 血を吸われる前から衣良に惹かれていた真琴。

 大学生になった真琴は、ある画廊で自分を描いた衣良の絵を見つけ、彼女に再会する。

 彼女にはどこか人を惹きつける魅力があるようで、血を吸われていてもいなくても彼女を自分のものにしたいという欲求を抱かせるよう。

 そんな中で、衣良は危険な立場となり、真琴、同じ美学生の亜紀と共に、かつて衣良が絵画教室を開いていた家に隠れることに。

 真琴はそこで、衣良をモデルとして絵を描くと共に、彼女が血を吸うのを止めさせようとする。

 少女の憧れを、絵に描くことによって昇華させる話のよう。

 サスペンス要素もあるし、ホラー的な要素もあるが、基本はロマンスと少女の成長物語という感じ。

 幻想的というか、曖昧な感じで展開される話ではあったな。

 結局ラストはそういう選択しかなかったということなんだろう。

/5

監督:磯谷渚

出演:河野知美、峰平朔良、廣田朋菜、北澤響、梅田誠弘、木原勝利、関幸治、神田朱未、小玉葵、山﨑七海、カトウシンスケ

於:新宿シネマカリテ


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