1トンの夢は重いのか
1999年、中国への返還間近のマカオ。マフィアのボスであるフェイの暗殺に失敗したウーは追われる身となり、妻と生まれたばかりの子どもとともに身を隠すように静かに暮らしていた。
そこに現れたのは、ウーを抹殺するために来たブレイズとファット、ウーを守るためにやって来たタイとキャットだった。組織を裏切った男と、男を殺すよう命じられた者、そして男を守ろうとする者。
かつて仲間だった5人はそれぞれに違う立場に身を置きながらも食卓を囲み、昔に思いをはせるが。(「作品資料」より)
「エレクション 黒社会」に続いて鑑賞したジョニー・トー監督作品。
2006年製作で、日本初公開は2008年。
今回デジタルリマスター版でのリバイバル公開で鑑賞。
かつて仲間であった5人の男たち。
今はその立場を違えていたが、ある事件によって再び行動を共にするようになる。
ボスを狙撃して逃亡していたウーが戻り、ボスの命令で殺しにきたブレイズとファット。
逆にウーを護りにタイとキャットがやって来て、久しぶりに5人は再会する。
不在のウーを待つ4人の位置からして、何かしら計算されたものがある。
ウーが戻ってくると銃撃戦となるが、決着がつかないとなると、5人で食卓を囲むという展開。
ウーが妻子に金を残したいと言ったことから、5人は一緒に仕事をすることにするが、それが思わぬ状況となり、全員がボスに狙われることとなる。
銃撃戦が何度か繰り広げられるが、そのシーンは激しいと共に流麗でもあったな。
光と影を使っての立ち位置も惹かれるものがあったな。
ボスから逃げ、大金も偶然に手にしたブレイズたち。
このまま逃げれば問題なかったのかもしれないが、ある理由からブレイズたちは再びボスと対峙することにする。
最後の決着は、空缶が宙に舞っている間で決まる。
アクションも男たちの絆にも惹かれるハードボイルド・アクションであった。
/5
監督:ジョニー・トー
出演:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ジョシー・ホー、ラム・シュー、サイモン・ヤム、ニック・チョン、リッチー・レン、ロイ・チョン、ラム・カートン
於:シネマート新宿
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