CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-145「モガディシュ 脱出までの14日間」(韓国)

2022年07月14日 20時35分38秒 | 韓国映画
これがアフリカの長所だ
 ソウル五輪を成功させた韓国は1990年、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国でロビー活動を展開。ソマリアの首都モガディシュに駐在する韓国大使ハンも、ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走していた。
 一方、韓国に先んじてアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も同じく国連加盟を目指しており、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。
 そんな中、ソマリアで内戦が勃発。各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人にも命の危険が迫る。大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、職員と家族たちを連れ、絶対に相容れない韓国大使館へ助けを求めることを決める。(「作品資料」より)


 国連加盟を目指し、アフリカ、ソマリアで活動中の韓国大使のハン。
 同じく国連加盟を目指す北朝鮮のリム大使も活動中であり、両国は足の引っ張り合いを行っていた。

 そんな中、ソマリアで現政権に対する反発により内戦が勃発。

 孤立無援となった両国大使は協力して、ソマリアからの脱出を試みようとする。

 何かと足の引っ張り合いをする韓国と北朝鮮。

 歴史の中で、両国が協力するということは、なかなか難しいこと。

 しかし、ソマリアでの内戦勃発により、両国大使とも危機的状況に陥る。

 対抗勢力は現政権に協力したとして各国大使を敵とみなしており、現政権、特に警察も大使たちに協力的ではない。

 自らの手で脱出の糸口を見つけ出さなければならない大使たち。

 大使官邸を襲撃されたことにより、やむなく韓国大使官邸に助けを求める北朝鮮の大使たち。

 それを受け入れる韓国大使であるが、どことなくぎくしゃくしたまま時を過ごす。

 いざ、脱出となった際のシーンは緊迫感が高まる。

 脱出の緊張感と、両国の間の緊張感で二重の緊迫感が高まる展開。

 韓国映画なので、どうしても韓国側からの視点となるのは、しょうがないのかな。

 命を護り、何とかソマリアから脱出しようと奮闘する大使たち。

 果たして、彼らは無事ソマリアから脱出出来るのか、そして両国大使たちは協力することが出来るのか。

 内戦勃発で高まる緊張感の中で描かれる人間ドラマ。

 どうしても相譲れない北と南の関係の中で、歩み寄りを見せられた話であったな。

/5

監督:リュ・スンワン
出演:キム・ユンソク、チョ・インソン、ホ・ジュノ、ク・ギョファン、チョン・マンシク、キム・ソジン、キム・ジェファ、パク・ギョンフェ
於:新宿ピカデリー

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