CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-216「リボルバー・リリー」(日本)

2023年08月29日 00時58分03秒 | 日本映画
国家の犬が見る夢は何だ?
 大正末期の1924年。関東大震災からの復興で鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、活気にあふれた東京。
 16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。
 しかしある時、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・慎太と出会ったことで、百合は慎太とともに陸軍の精鋭部隊から追われる身となる。(「作品資料」より)


 かつて要人を五十七人も暗殺し、その後姿を消した凄腕のスパイ、小曽根百合。

 今は東京で静かに暮らしていたが、かつての知り合いが死んだことを知り、秩父へ向かう。

 途中、陸軍に追われる細身慎太という少年と出会うが、そこから再び戦いに巻き込まれることになる。

 そんな百合の戦いを描いたハードボイルド・アクション。

 単なる巻き込まれではなく、慎太自身が、百合の過去に纏わることもあり、百合は過去の苦しみとも対峙することになる。

 陸軍が慎太を追う理由を調べ、彼を護ろうと決意する百合。

 しかし、二人を追う陸軍の中には、百合と同じく暗殺者として育てられた南始という人物がおり、彼が最強の敵となる。

 百合を惑わせるほど、精神にも迫ってくる南であるが、そこの関連がやや唐突で、南の語る言葉がそれ程効いてない感じがしたな。

 アクションは、なかなか見応えがあったし、ガチンコのファイトも見られた。

 クライマックスは、多勢の攻撃の中で、慎太を護りながらの戦い。

 多勢に無勢であるが、果たしてそんな状況で、百合は慎太を護り、自らも生き残ることが出来るのか。

 話の根底はオーソドックスなものだったが、美しき暗殺者という設定と繰り広げられるアクションに惹き込まれる一本だった。

/5

監督:行定勲
出演:綾瀬はるか、長谷川博己、羽村仁成、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー、佐藤二朗、吹越満、内田朝陽、板尾創路、橋爪功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司
於:TOHOシネマズ池袋

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