CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-167「デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日」(フィンランド)

2022年08月04日 01時28分58秒 | フィンランド映画
世論を導いていたから
 フィンランド独立記念日の式典が執り行われている大統領宮殿が、テロリストに襲撃された。犯人は大統領をはじめ各国要人を人質にとり、戦争犯罪人の釈放と逃走用の飛行機を要求。
 EU合同警察捜査官のタナーは現場へ急行するが、事件の背後にはフィンランドのNATO加盟を阻止しようとするロシアの存在があった。(「作品資料」より)


 フィンランドの独立記念日を祝う中、大統領宮殿が何者かに占拠される。

 テロリストたちは幾つかの要求をしてくるが、彼らはフィンランド大統領、更に他の要人たちを人質として、逃亡を図ろうとする。

 そんなテロリストたちを追うのが、EU合同警察のタナー。

 今現在、ウクライナ戦争によって話題になっているフィンランドのNATO加盟問題。

 本作は、そのフィンランドのNATO加盟問題を扱った作品であり、それを邪魔建てしようとするのがロシアという、正にタイムリーな題材であるポリティカル・アクション。

 EU合同警察のタナーは、大統領官邸が占拠された際には、交渉人として任に当たり、更に人質共々テロリストたちがベラルーシに渡った後は、人質奪還のため現地で任に当たる。

 執拗なまでにテロリストたちを追い、人質を奪還しようとするタナーの姿が描かれる。

 ベラルーシで人質奪還の任務に一人で当たることになったタナー。

 果たして、タナーは無事人質を奪還することが出来るのか。

 途中、犠牲になるのは思わぬ人物。

 そして、最後には更に思わぬ真実も明かされるという展開。

 フィンランドのNATO加入を阻止しようとするのが、ロシアであると思っていたが、意外な真実が判明するというラスト。

 ベラルーシでの人質奪還作戦に関しては、緊迫感もあり、その顛末も気になるものがあった。

 クライマックスと思われるシーンから後の展開は、思わぬ真実が明かされるもので、フィンランドのNATO加盟問題というのは、ヨーロッパにとっては大きな問題であるのだな。

 タイムリーな内容の話であり、人質兌換作戦、更にその後の展開が興味深いクライム・アクションであった

/5

監督:アク・ロウヒミエス
出演:ヤスペル・ペーコネン、ナンナ・ブロンデル、スヴェリル・グドナソン、キャシー・ベルトン
   ニカ・サヴォライネン、ペルッティ・スヴォヘルム、ユハン・ウルフサック、ドラゴーミール・ミセス
於:新宿シネマカリテ

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