3時までの1分間、オレはキミといた
ヨディはサッカー場で売り子をしていたスーに声をかけ、ふたりは恋に落ちる。しかしヨディは、自分が実の母親を知らないことに複雑な思いを抱えていた。
スーと別れたヨディは、ナイトクラブでダンサーとして働くミミと一夜をともにする。部屋を出たミミはヨディの親友サブと出くわし、サブは彼女に一目ぼれする。
夜間巡回中の警官タイドはスーに思いを寄せるが、スーはヨディのことを忘れられずにいた。(「作品資料」より)
ウォン・カーウァイ監督の「いますぐ抱きしめたい」に続く長編第二作目。
1990年製作、日本公開は1992年だが、その際は未見。
リバイバル上映もあったが、時間が合わずに観逃し、今回4Kレストア版のリバイバル公開でようやく鑑賞。
1960年代の香港で繰り広げられる男女の孤独と恋愛模様を描いた群像劇。
冒頭、ヨディがスーと出逢い、ヨディがスーを何度も誘うシーンが映し出されるが、その際のヨディの台詞がいかにもという感じ。
しかし、その後ヨディはスーと別れ、ミミというダンサーと仲良くなっていく。
スーはヨディが忘れられず、彼のアパートの前で警邏をしている警官のタイドと出会い、彼に話を聞いてもらう。
そして、ヨディの親友、サブはミミに一目惚れしてしまう。
絡み合った恋模様。
原因はヨディが作ったとも言えるのかな。
ヨディは実の母親が判らないことから、どこか煮え切らない想いで生活しており、そのためスー、ミミの想いに応えられない様子。
それぞれ苦しい胸のうちを独白で語るシーンがあり、これもウォン・カーウァイ作品らしかったな。
ほとんどが成就しそうにない恋愛模様だったが、展開には興味惹かれたな。
ラストシーンにトニー・レオンが登場するが、このシーンがちょっとよく判らなかった。
/5
監督:ウォン・カーウァイ
出演:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン
於:シネマート新宿
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