CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-139「哭悲 THE SADNESS」(台湾)

2022年07月07日 23時43分42秒 | 台湾映画
私のキスで殺してあげる
 台湾で感染拡大していた謎のウイルスが突然変異を起こし、人間の脳に作用して凶暴性を助長する恐ろしい疫病が発生した。
 感染者たちは罪悪感に苦しみながらも暴力衝動に抗えず、街中に殺人と拷問が横行する事態に。感染者の殺意からどうにか逃げ延びたカイティンは、数少ない生存者たちとともに病院に立てこもる。
 カイティンから連絡を受けたジュンジョーは生きて彼女と再会するため、狂気に満ちた街へひとり乗り出していく。(「作品資料」より)


 いつもの朝を迎えたカイティンとジュンジョー。
 しかし、世間では謎のウイルスの突然変異によって凶暴化した人間が暴力衝動を抑えられなくなり、恐ろしい事件が発生していた。

 そして、ついにウイルスに冒された人間たちが皆、殺人と拷問を行い始め、街は混乱に陥る。

 仕事に出かけたカイティンは電車の中の殺人に巻き込まれるも何とか逃げ延び、それを知ったジュンジョーは彼女の救出に向かう。

 果たして二人は無事再会することが出来るのか。

 ウイルスによって凶暴化した人間が襲い来る。

 アンデッドというわけでなく、人間の意識は残したまま、殺人衝動が抑えられなくなった存在。

 彼らが引き起こす殺人シーンは、まるでアンデッドや怪物に襲われたように凄惨なスプラッタなシーンが連続する。

 正に街は地獄絵図である。

 人間の凶暴性を助長するウイルスは、罪悪感は持ったままで殺人などの衝動を抑えられず、その罪悪感によって涙を流したりする。

 カイティンは、電車で隣のオヤジから声をかけられるが、女性に声をかけるというのも抑えきれない衝動なのかな。

 結局、カイティンは凶暴化したオヤジから執拗に狙われることとなる。

 ジュンジョーも凶暴化した人間たちに追われながらも何とか逃げ延び、カイティンを助け出しにいこうとするが、クライマックスからラストの展開は何とも悲しい、皮肉なものであったな。

 これでもかというぐらいに凄惨なシーンで綴られるパニック・ホラー。

 恐らく、その凄惨なシーンが見どころとなっているのだろうな。

 恐ろしいホラーであった。

/5

監督:ロブ・ジャバズ
出演:レジーナ・レイ、ベラント・チュウ、ジョニー・ワン、アップル・チェン、ラン・ウエイホア、ラルフ・チウ
於:新宿武蔵野館

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