CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-265「X(エックス) 謀略都市」(ハンガリー)

2019年11月03日 01時16分32秒 | ハンガリー映画
私は退屈な人間、ママのサンドイッチと同じ
 ハンガリーの首都ブダペスト。殺人課の刑事エーヴァは、優秀な同僚刑事だった夫を自殺で亡くした。それ以来パニック症候群に悩まされ、死体を見ることができなくなった彼女は閑職に追いやられていた。
 そんな中、不可解な死亡事故が相次いで発生。鑑識の結果事件性はないとみなされたが、疑問を抱いたエーヴァは赴任してきたペーテルの力を借り独自捜査に乗り出す。
 現場に残された謎のメッセージを手掛かりに調べを進めていくうちに、共産主義国家だった時代に隠された政治体制の暗部が見え始める。(「KINENOTE」より)


 優秀な同僚刑事であった夫の自殺現場を発見以来、パニック障害に襲われる殺人課刑事のエーヴァ。

 閑職に追いやられていた彼女であったが、立て続けに起こった死亡事故に疑問を呈し、赴任してきたばかりのペーテルの力を借りて捜査を開始する。

 
 死体を見るとパニックを起こしてしまうエーヴァ。
 それでも能力を発揮し、抜群の観察眼を見せる。

 こうして進められていく捜査の顛末はなかなか興味深かったな。

 最初は事故として扱われ、何の繋がりもないと思われていた事件が、エーヴァの観察眼、捜査によって繋がりが見えてくる。

 優秀な能力を持ってはいるが、パニック障害のため、なかなか死体を見ることも出来ず、更に犯人と対峙しても拳銃を撃つことも出来ず、同僚まで危険に陥れてしまう。

 夫が自殺したのは、まだ娘がお腹の中にいる14年前。

 それからの間、よく仕事を続けられていたものだな、とちょっと感心する。

 エーヴァの力で一度は事件は解決したかと思われたが、更にその裏には大きな秘密が隠されていたという展開。

 本格的な刑事モノで、エーヴァの推理力、捜査能力によって惹き込まれ、更に浮き上がってくる犯人とその背景に恐怖を感じさせる作品。

 終盤は娘と共に危険な状況へ追い込まれることになるエーヴァ。
 
 そして夫の死の秘密も明らかになる。

 終わり方も単純な感じではなかったが、ある意味スッキリさせるものでもあったな。

/5

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
出演:モーニカ・バルシャイ、ゾルターン・シュミエド、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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