21-095「ＡＶＡ エヴァ」（アメリカ）

幸福な人生かは最期に判る
　美しい容姿と並外れた戦闘スキルで完璧に任務をこなしてきた暗殺者エヴァ。しかし“なぜ標的たちは殺されなければならなかったのか”という疑問が頭を離れることはなかった。
　そんな中、重要なミッションに臨むエヴァだったが。（「allcinema」より）


　美貌と知性、高い戦闘能力で任務をこなしてきた暗殺者のエヴァ。

　しかし、組織から命を狙われることとなる。

　それに立ち向かう孤高の戦いを描いたハード・アクション。

　家庭との不和で家を飛び出し、軍隊に入り、その後組織によって暗殺者に育て上げられたエヴァ。

　指令を出すデュークの信頼も厚かったが、ある任務の途中で正体に気付かれ、激しい銃撃戦を繰り広げることとなる。

　辛くも生き延びたエヴァは、組織の中に裏切り者、内通者がいると疑念を抱き、やがてそこから孤高の戦いを強いられることとなる。

　彼女を狙う者との戦い、銃撃や体を張った戦いなど見応えある激しいアクションが繰り広げられる。
　
　そんな中、エヴァは生まれ故郷に戻り、折り合いの悪かった母親や妹と再会するのだが、その関係はギクシャクしたもの。

　妹の夫、マイケルが、エヴァの元彼氏だというのが何とも複雑な関係であった。

　そのマイケルもちょっと問題を抱えており、エヴァが窮地から救い出そうとする展開もある。

　エヴァは殺しの指令を受けた時、ターゲットに〝あなたは何をやったの？〟と訊き、何故殺されることになったのかということを考えるようになる。

　そんな疑念によって指令を遂行しなくなるのでは、と危険を感じた組織はエヴァを抹殺しようと考える。

　果たして、エヴァはそんな状況で、家族との絆を再び繋げられるのか、そして組織の魔の手を逃れることが出来るのか。

　ストーリーとしては王道的。
　美しき暗殺者というのもこれまで幾つかの作品を観たが、惹き込まれる話ではある。

　それにしても、最後にエヴァを抹殺しようと現れるのが、一人というのが疑問だったな。

　激しいアクションに魅せられる作品だった。

　ラストは、ちょっとだけ続編を意識した終わりだったかな。

/５
監督：テイト・テイラー
出演：ジェシカ・チャステイン、コモン、ジョン・マルコヴィッチ
　　　コリン・ファレル、ジーナ・デイヴィス、ヨアン・グリフィズ、ジョアン・チェン
於：グランドシネマサンシャイン池袋