CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-130「ANNA アナ」(フランス・アメリカ)

2020年07月13日 23時26分52秒 | フランス映画
災いは予告なく訪れる
 1990年、モスクワ。露店でマトリョーシカ人形を売っていた大学生のアナは、パリのモデル事務所にスカウトされるや瞬く間にトップモデルとなり、事務所の共同経営者オレグと付き合い始める。
 そしてある時、オレグが武器商人という裏の顔を打ち明けると、アナは躊躇なく彼を撃ち殺す。彼女の正体はKGBによって造り上げられた殺し屋で、オレグの暗殺は、KGBの上官オルガによって課された最終テストだった。
 こうして正式採用となったアナは、パリでトップモデルとして活躍する傍ら、オルガの指示の下、過酷なミッションをこなしていくのだったが。(「allcinema」より)


 リュック・ベッソン監督、「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」以来の監督作。

 「ニキータ」「コロンビアーナ」「LUCY ルーシー」など、女性の名前を冠したタイトル作品が多いが、本作もそれに並ぶもの。

 ロシアKGBによって、殺し屋として育てられたアナ。
 命令どおり、次々と仕事をこなしていくが、徐々に自由になることを望み始める。

 そんな中、アナはCIAの罠にはまってしまい、窮地に陥ることになる。

 果たして、アナの運命は? そしてアナは自由になることが出来るのか。


 アナは、KGBによって殺し屋として育てられ、ミッションを遂行していくが、何度も時間軸を行き来しながら、彼女の行動の裏に隠されている秘密が明らかになるという展開。

 人生を変えたいと思っていたアナは、KGBの誘いによって殺し屋となるが、自由を渇望するようになる。
 組織は5年もすれば自由にすると言うが、もちろんそれは信じられないこと。

 アナの最終目的が自由になることと判るが、KGBとCIAに絡め取られた中、どのような手段でアナは自由となるのか、その結末は興味深い。

 アナを演じたのは、「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」で女優デビューしたサッシャ・ルス。
 表向きはモデルとして活躍しているという役柄だが、元々スーパーモデルとして活躍していたということで、美しさは充分。

 孤立無援で、1人で何十人も相手にするような激しいアクション・シーンも見せてくれる。

 そんな美しきアナに魅かれてしまうKGBのアレクセイとCIAのレナード。
 二人とも冷徹な感じでアナを仕事に誘う男の割りに、そんなアナに魅かれてしまうというのが、ことの顛末の要因となるんだな。

 そんなアナの元カレを演じていたのは、「ザ・スパイ ゴースト・エージェント」で主役を演じていたアレクサンドル・ペトロフだったな。

 
 時間軸を何度も行き来させ、隠されたものを露にしていく展開は興味深く、アナ自身の美しさと華麗さにも惹かれる作品であった。

/5

監督:リュック・ベッソン
出演:サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィ
   ヘレン・ミレン、アレクサンドル・ペトロフ
於:TOHOシネマズ日比谷

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