CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-095「ナンシー」(アメリカ)

2020年03月18日 00時57分55秒 | アメリカ映画
人の存在は儚いもの
 人付き合いが苦手なナンシーは、他人の関心を集めようと嘘ばかりついていた。
 ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をテレビで目撃。
 その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つであることに気づいたナンシーは。(「allcinema」より)


 パーキンソン病を患っている母親の世話をしながら暮らしているナンシー。

 常にスマホ片手にブログを更新したり、ネットで知り合った相手と連絡を取り合ったりしている。

 派遣先の勤務先では北朝鮮へ旅行したとか、ブログを通して知り合った男性には、自分が妊婦であると嘘ばかり吐いている。

 病気の母親のわがままをきいたりして、自分の思うようなことを出来ないという閉塞的な生活をし、嘘ばかりを吐いているナンシーが、この先どのような運命になるのか気になる序盤。

 しかし、母親が急に亡くなり、茫然自失となっているところで、TVで30年前に5歳の娘が行方不明となった夫婦の姿を見る。
 CGで加工された30年後の娘の顔が自分と瓜二つであることを知ったナンシーは、大胆にその夫婦に連絡を取り、自分が娘ではないかと話す。

 夫婦はナンシーを家に迎え、検査の結果が出るまで一緒に過ごすことにする。

 いったいナンシーの思惑は何なのか。
 
 おそらく、行方不明となった娘とは違うだろうとは思うのだが、ナンシーの様子から、本当にそうなのかなと思わせる雰囲気もある。
 時折、嘘だろうなと匂わせる発言はあるのだが。

 母親は、希望に溢れてナンシーと接していく。

 ナンシーの目的が計り知れず、緊張感のある展開であったな。

 
 サスペンスフルな話ではあったが、これまでに感じたことのない本当の愛情を受けた女性の希望が映し出されたような内容にも受ける。

 緊迫感もあって、行き着く先も読めない話で、更にどことなく先に希望を感じさせる結末で、興味深い作品だった。

/5

監督:クリスティーナ・チョウ
出演:アンドレア・ライズボロー、スティーヴ・ブシェミ
   ジョン・レグイザモ、アン・ダウド、J・スミス=キャメロン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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