CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-052「殺人者の記憶法」(韓国)

2018年02月21日 00時31分43秒 | 韓国映画
いつか娘を殺してしまう
 田舎の獣医として平穏な日々を送るビョンスだったが、その正体は残忍な元連続殺人鬼。
 アルツハイマーで記憶も覚束なくなってきた彼だったが、ある日偶然出会った若い男テジュの目を見て、直感的に自分と同じ匂いを嗅ぎとる。しかし警察に取り合ってもらえず、手をこまねいているうちにテジュは愛娘ウンヒに接近していた。
 ウンヒが次の標的だと確信したビョンスは、混濁する記憶に苦しめられながらも、テジュとの対決を決意するのだったが。(「allcinema」より)


 17歳で父親を殺害してから何人もの命を奪ってきたキム・ビョンス。
 しかし、今ではアルツハイマーを患い、その記憶もあやふやなまま過ごしている。

 そんなビョンスは、偶然ミン・テジュという青年と出会うが、彼に自分と同じ殺人者の雰囲気を感じ取る。

 テジュもビョンスに同じ雰囲気を感じ取ったのか、ビョンスの一人娘、ウンヒに接近し、ビョンスに近づいてくる。

 記憶がとぎれとぎれとなる中、自分とウンヒに迫りくる危険を回避するため、ビョンスはテジュとの対決を決意する。


 アルツハイマーを患った殺人鬼と新たな殺人鬼の対決を描いたクライム・サスペンス。

 同じ殺人鬼ではあるが、ビョンスは年老いて、記憶もあやふやになっている。

 ビョンスはテジュが連続殺人犯であることを警察に連絡するが、相手にされず、証拠と思っていたものも偽物だと判明したりする。

 テジュが本当に連続殺人犯なのか、それとも記憶のないうちにビョンスが再び殺人に手を染めたのか。

 ビョンスが記憶していた出来事が覆されるなど、なかなか緊迫した展開で惹き込まれる。

 記憶がどんどんあやふやになって来るビョンスは、ウンヒから渡された録音機に憶えていなければならないことを録音していく。

 そこにテジュのことを吹き込み、忘れないようにするビョンス。
 その姿には鬼気迫るものがあったな。

 こんなサスペンスフルな話の中でも、アルツハイマーを発症してしまったビョンスのユーモラスな言動などは、やっぱり韓国映画らしい面白さもある。

 テジュから娘を護るため奮闘するビョンスであるが、それによりビョンスの過去もウンヒに明らかにされてしまう。

 果たして、ビョンス、テジュ、ウンヒの運命はどうなるのか。

 最後まで目が離せないサスペンスであった。

/5

監督:ウォン・シニョン
出演:ソル・ギョング、キム・ナムギル、キム・ソリョン
    オ・ダルス、ファン・ソクチョン、キル・ヘヨン、イ・ビョンジュン
於:シネマート新宿

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