CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-013「最強殺し屋伝説国岡 完全版」(日本)

2022年01月19日 23時01分46秒 | 日本映画
これしかなかったんですよ、やれることが
 「ベイビーわるきゅーれ」のシナリオ作りに励んでいた阪本監督は、「関西殺し屋協会」なる殺し屋ビジネスネットワークの存在を知り、協会の紹介で京都最強と呼ばれるフリー契約の殺し屋・国岡昌幸と出会う。
 国岡の密着取材で彼と行動をともにする阪元監督は、友人や恋人と過ごす国岡のプライベートや、仕事として殺人の依頼を受け、淡々と対象人物を殺めていく姿を包み隠さずカメラに捉えていく。
 そんな阪本監督の熱心な密着取材が続く中で、殺し屋と依頼元との連絡ミスが良からぬ事態へと転じていく一幕があった。そのトラブルはやがて肥大化し、国岡は大殺戮を繰り広げることとなる。(「作品資料」より)


 「ある用務員」「黄龍の村」等の阪元裕吾監督が、国岡という一人の殺し屋を密着取材したアクション・バイオレンス。

 殺し屋に密着取材したドキュメンタリーと言っても、もちろんフェイク・ドキュメンタリー。

 〝関西殺し屋協会〟なるネットワークからの紹介で、23歳のフリーの殺し屋、国岡を紹介され、密着取材することになった阪元監督。

 しかし、殺し屋を生業にしている国岡の日常は、一般の若者とそう変わらないもの。

 そんな、国岡の日常生活を映し出すのだが、これが殺し屋ビジネスなのかと思う程の難題や出来事が降りかかり、そこに笑いを誘引するものがある。

 そして、普通に仕事上のトラブル、クレームなどもあり、それが更におかしさを増している。

 もちろん仕事を実行するところもしっかりと密着しているのだが、最初は淡々、そして笑いを誘い、やがて激しいアクションを見せてくれる。

 ビジネスの仲間として、舞妓の殺し屋やサラリーマンの殺し屋他個性的な殺し屋も登場する。

 仕事の行き違いから命を狙われることになったり、その対抗手段として仲間を集める国岡。

 途中の銃撃戦は、こんなに街中でドンパチするものかと思うような展開であるが、ラストの1対1の肉弾戦はなかなか見応えあるものであった。

 殺し屋を一般的な仕事のように映し出し、国岡の日常、恋や悩みなども描いて、ちょっと笑えて楽しめ、アクションも堪能できる一本であった。

 「ベイビーわるきゅーれ」という作品の取材のためという設定のようだが、その作品も、女の子2人の殺し屋を描いており、面白い一本であった。

/5

監督:阪元裕吾
出演:伊能昌幸、上のしおり、吉井健吾、松本卓也、でん一徳、申昇容、海道力也
   藍海斗、中村銀次郎、ゆっけ、ゆっけ弟、地蔵竜希、田島剛、大坂健太、田中善則
於:池袋シネマ・ロサ

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