CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-105「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」(日本)

2020年03月30日 23時24分41秒 | 日本映画
その言葉、周囲で流行っているのか
 優柔不断なダメ男ながら、なぜか女にめっぽうモテる文芸誌編集長の田島周二。闇稼業でけっこう儲けていた彼は、何人もの愛人を抱え、プレイボーイ生活を謳歌していた。
 ところがある時ふと我に返り、そんな生き方を改めようと、愛人たちと別れる決意をする。しかし簡単に別れを切り出せるわけもなく、すっかり困り果てていた田島は、親友の妙案を受け入れ、絶世の美女を妻として伴い、愛人たちに別れを告げる作戦を決行することに。
 さっそく金にがめつい大食いの担ぎ屋キヌ子を偽の妻として雇うと、別れを告げるべく愛人たちのもとへと向かう田島だったが。(「allcinema」より)


 優柔不断のダメ男ながら女にはもて、何人も愛人がいる文芸誌編集長の田島周二。

 疎開先の妻と娘のため、その関係を清算しようと考え、ニセの妻を同伴して愛人たちに会いに行き、別れようと決心する。

 ニセの妻となるのは、担ぎ屋のキヌ子。

 常に泥だらけの顔をしていたが、素顔は美人ということで、打ってつけの相手としてキヌ子を雇い、愛人たちに会いに行く。

 しかし、優柔不断さのため、計画は思ったように進んでいるのか判らず、更に田島に追い討ちをかけるような出来事も発覚する。

 ニセの妻を連れて愛人たちの元を訪れて起こるドタバタ騒動。

 しかし、そんな田島の奮闘をよそに、妻と娘は思わぬ行動に出る。

 誰かと一緒にいないと不安を感じる田島と、これまで1人で生きてきたキヌ子。

 正反対の2人であったが、ニセ夫婦を演じていくうち、自分たちでも意識せず、惹かれていくよう。

 これで2人は本当の気持ちに気付き、一緒になっていくのかと思うのだが、そこから意外な展開となり、大きな壁が立ちはだかることとなる。

 前半は、笑いを幾つも散りばめ、コミカルに展開していくが、終盤は思いも寄らぬ展開から、ちょっとシリアスな雰囲気になっていたかな。

 
 舞台となったのは、戦後まもなくの復興を目指す時代。
 原作は太宰治の未完の遺作をケラリーノ・サンドロヴィッチが完成させたものらしい。

 何人も愛人がいるという主人公の設定は、太宰治らしいと言えるのかな。

 不倫の設定ではあるが、重苦しくもなく、笑いでことが展開する面白いコメディであった。

/5

監督:成島出
出演:大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳
   松重豊、皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾、戸田恵子
於:新宿ピカデリー

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