目は茶色じゃなかった?
1960年、南米コロンビア。ホロコーストで家族を失いながらも1人生き延びた男ポルスキーは、町はずれの一軒家で穏やかな日々を過ごしていた。
そんな彼の隣家に、15年前に56歳で死んだはずのヒトラーに酷似したドイツ人ヘルツォークが引っ越してくる。ユダヤ人団体に隣人がヒトラーだと訴えるも信じてもらえず、自らの手で証拠をつかもうとするポルスキーだったが、いつしか互いの家を行き来するようになり、チェスを指したり肖像画を描いてもらったりと交流を深めていく。
そんなある日、ポルスキーはヘルツォークがヒトラーだと確信する場面を目撃する。(「作品資料」より)
隣にヒトラーそっくりの人物が引っ越してきたことにより起こる騒動を描いた作品。
コミカルな感じもあったが、シリアスなドラマであったな。
1937年、幸せそうなユダヤ人家族が映し出され、その後1960年の南米が舞台となり、町外れの一軒家に住む老人、ポルスキーが映し出される。
ポルスキーは、冒頭に映し出されたユダヤ人家族の中で唯一生き残った人物のよう。
そんなポルスキーの隣家にドイツ人のヘルツォークが引っ越してくる。
ポルスキーは彼と顔を合わせた時、その眼を見てヒトラーだと疑いを抱く。
大使館に赴き、話すも相手にされず、ポルスキーは証拠を掴むためカメラやヒトラーに関する書籍を手に入れ、監視を始める。
果たして隣人はヒトラーなのか。
証拠を掴もうとするポルスキーは、ふとしたことからヘルツォークとチェスを指したり、肖像画を描いてもらったりと交流するようになる。
隣人に心を許しそうになるが、それでも証拠を掴むため、隣家に侵入したりする。
戦争が終わっても、やはりポルスキーの気持ちはスッキリしないのか。
ただ家族への恋しさが彼を動かしているのか。
ヘルツォークが人目を忍ぶようにしているので、何か秘密があるようには感じる。
最後に明かされる真実とその後の2人の様子。
ちょっとサスペンスフルでミステリアス。
ラストは少なからずスッキリさせてくれる作品だった。
/5
監督:レオン・ブルドフスキー
出演:デヴィッド・ヘイマン、ウド・キア、オリヴィア・シルハヴィ、キネレト・ペレド
於:新宿ピカデリー
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