CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-103「スキャンダル」(アメリカ)

2020年03月29日 00時35分15秒 | アメリカ映画
忠誠心を見せろ
 2016年、FOXニュースのベテラン女性キャスター、グレッチェン・カールソンは、人気番組の担当を降ろされたのを機に、長年セクハラを繰り返してきたロジャー・エイルズCEOを訴える準備を進める。
 一方、看板キャスターのメーガン・ケリーは、女性蔑視が目に余るドナルド・トランプ大統領候補への対決姿勢を鮮明にしていく。
 そんな中、メインキャスターの座を狙う野心あふれる若手ケイラ・ポスピシルは、ついにロジャーとの面接のチャンスを得るが。(「allcinema」より)


 トランプが大統領選を戦っている頃、メディアに激震が走ったという、FOXニュースで起こったセクシャル・ハラスメント事件とその訴えの行方を描いた作品。

 あまり前知識を入れずに鑑賞したので、最初は看板キャスターのメーガン・ケリーと女性蔑視発言の多いトランプとの対決が描かれるのかと思っていた。
 メーガン・ケリーは実在のキャスターで、それを「グリンゴ 最強の悪運男」のシャーリーズ・セロンが演じているが、対するトランプは実際の映像が使用されていたな。

 そんな中で、ベテラン・キャスターのグレッチェン・カールソンはクビを言い渡された後、CEOのロジャー・エイルズをセクハラで訴える。

 メディア界で権力を持つ男に対する訴訟ということで、当初は勝ち目がなさそうな訴訟に見え、グレッチェンに追随する女性も出てこない。

 訴訟を知ったメーガンは密かに事態を把握しようと動き出す。

 会社のみならずメディア界でも絶対的な力を持つロジャーということで、下手なことをして、仕事を失うことを恐れる者も多々。

 セクハラ、パワハラの象徴のような男であるが、ことは簡単にはいかないんだな。

 ベテラン・キャスターのグレッチェン、看板キャスターのメーガン、そして仕事を得ようと直接ロジャーに面会する新人キャスターのケイラ・ポスピシルと、年齢と立場の違う3人の女性が、セクハラ訴訟に関わっていくという展開。

 この訴訟の行方がどうなるのか、グレッチェン以外にも声を上げる女性は出てくるのか、メーガンはどのような行動を起こすのか。

 先行き気になる展開で興味深く、面白い作品だった。

 ラストは必ずしも快哉を上げるような結末ではなかったかな。
 まだ問題は続いていくというような感じを受けたな。

/5

監督:ジェイ・ローチ
出演:シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、ジョン・リスゴー、ケイト・マッキノン
   コニー・ブリットン、マルコム・マクダウェル、アリソン・ジャネイ、マーゴット・ロビー
於:TOHOシネマズ日比谷

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