CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-113「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」(韓国)

2018年05月12日 01時48分13秒 | 韓国映画
人を信ずるな、状況を信じろ
 刑務所に服役中のジェホは犯罪組織のナンバー2。自分以外に誰も信用したことがなく、ボスにさえ心を許したことはない。
 そんな中、新入りの若者ヒョンスの物怖じしない鼻っ柱の強さに興味を持つジェホ。そしてある事件をきっかけに2人は固い絆で結ばれていく。
 やがてヒョンスから潜入捜査官である事実を明かされると、2人で手を組み組織を乗っ取ろうと持ちかけるジェホだったが。(「allcinema」より)


 刑務所の中で出会った、組織のナンバー2の男、ジェホと、物怖じしない青年、ヒョンスの絆を描いたバイオレンス・ノワール。

 物語は、ヒョンスが出所し、それをジェホが迎えるところから始まり、時間軸を前後させながら、ジェホとヒョンスの刑務所での出会いから、どのように絆が結ばれていくかが描かれる。

 単純に男同士の絆を描いた話かと思ったら、ヒョンスが刑務所に入ることになった理由が早々に明かされ、そこにある動機が隠されていることが判る。

 実は、ヒョンスは潜入捜査官で、ジェホが仕えるコ会長とその組織を捕まえるということが目的。

 そのためヒョンスはジェホに近づくのだが、あまりにも純粋で素直すぎるヒョンスは、ジェホの思いやりに触れ、思わぬ言動に出てしまう。

 潜入捜査官が対象に、ある感情を持ってしまうという展開は、これまでにも何作か観たことはある。

 ヒョンスは捜査官でありながら、ジェホと手を組んで警察の裏をかくようにして、二人で組織での存在感を見せ始める。

 しかし、ジェホは早々にヒョンスが警官であることを知っており、彼を取り込むために、ある手段を講じていたことが判る。

 警察を含めて、複雑に絡み合った関係、そして感情。

 人を信じることのない男、ジェホと、純粋な心から人を信ずるヒョンス。

 そんな二人の絆とやがて来るであろう決裂を描いており、果たして物語の行き着く先がどうなるのか、二人の関係がどうなるのか気になる展開。

 ラストは、もうちょっと感情を揺さぶられるかと思ったが、こういう話とすればストレートな決着だったかな。

/5

監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング、イム・シワン、キム・ヒウォン、チョン・ヘジン、イ・ギョンヨン、ホ・ジュノ
於:新宿武蔵野館

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