CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-197「キングメーカー 大統領を作った男」(韓国)

2022年09月05日 21時12分59秒 | 韓国映画
みんな泥棒です
 1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデは、世の中を変えたいという思いから野党の新民党に所属するキム・ウンボムに肩入れし、ウンボムの選挙事務所を訪ねて、選挙に勝つための戦略を提案する。その結果、ウンボムは補欠選挙で初当選を果たし、63年の国会議員選挙では地元で対立候補を破り、新進気鋭の議員として注目を集めるようになる。
 その後もチャンデは影の参謀として活躍するが、勝利のためには手段を選ばないチャンデに、理想家肌のウンボムは次第に理念の違いを感じるようになり。(「作品資料」より)


 新進気鋭の政治家、キム・ウンボムとその選挙戦を支えた〝影〟と呼ばれる男、ソ・チャンデ。

 同じ目的を持って選挙戦を戦うが、その手段によって、なかなか相容れない関係となっていく。

 1960年頃の韓国の選挙戦を描いた作品であるが、その選挙戦は賄賂や醜聞などがひっきりなしとなっている。

 本作は、実話をベースにしているということで、キム・デジュンと選挙参謀であったオム・チャンノクの話を基にしているらしい。

 ウンボムは理想化肌で、大義と国民を重んじるのに対し、チャンデは票を集めるにはどんな手段でも取る。

 そんなチャンデの策略で選挙戦を勝ち抜くものの、ウンボムはなかなかチャンデを側近としない。

 常に影の存在であるチャンデ。

 やがて、野党の大統領候補戦があり、そこでもチャンデは様々な策略を施し、一つの目的を達したかのように見える。

 しかし、そこから事態は一変していく。

 韓国の選挙というものが、かなり混沌としており、公正さに疑問を持たされるようなものだったな。

 誇張されているのだとは思うのだが。

 常に不利な立場にあるウンボムをどのような作戦で当選させていくのかという部分は興味深かった。

 選挙に勝つというのは、票を集めるということ。

 果たして、理念や大義だけで選挙は勝てないのか。

 最後の戦いを含めて、興味深い内容の作品であった。

/5

監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、チョ・ウジン、パク・イナン、イ・ヘヨン
   キム・ソンオ、チョン・ベス、ソ・ウンス、ペ・ジョンオク、キム・ジョンス、ユン・ギョンホ
於:シネマート新宿

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