CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-082「ホムンクルス」(日本)

2021年06月04日 22時17分27秒 | 日本映画
この世界は脳が生み出した幻影なのかもしれない
 新宿で車上生活を送る名越進。
 記憶も感情も失った彼は、謎めいた研修医・伊藤学と出会い、頭蓋骨に穴を空ける“トレパネーション”という手術を受ける。しかしそれは禁断の実験で、名越が右目を手で覆い、左目だけで見ると、人間が異形の姿に変貌していた。伊藤によると、他人の心の歪みが視覚化されたイメージ“ホムンクルス”が見えているのだという。
 こうして、否応なしに人間の心の闇と対峙するハメになり、混乱していく名越だったが。(「allcinema」より)


 人気のカルト・コミックスを実写映画化したミステリー・ホラー。

 記憶も感情も失い、車上生活を送っている名越進が、伊藤学という研修医と出会い、彼からある提案を受ける。

 それは頭蓋骨に穴を空けて、脳の圧迫を少なくして、何かしらの効果を見ようというもの。

 そして、その提案を受け入れ、頭蓋骨に穴を空けた名越は、思わぬものを目にするようになる。


 本編観るまで、監督が「呪怨」シリーズや「樹海村」等の清水崇とは知らなかったな。

 いわゆる〝トレパネーション〟という手術を受けた名越は、他人の心の歪みが視覚化されたものが見えるようになる。

 それは砂であったり、ロボットであったり、水であったり。

 その描写が、何となくホラーっぽい雰囲気ではあったな。

 トレパネーションという手術自体がホラーっぽい要素いっぱいではあるが。

 そんな名越がホムンクルスを見た相手との絡みによって、それぞれが持つトラウマなどを、好むと好まざるとに関わらず、解決するという展開。

 そして、最後には彼が失った記憶が明らかになり、その鍵を握る人物との絡みが描かれる。

 トレパネーションという、ちょっとグロテスクな行為から、ホムンクルスという異形なものが見えるという設定の中で、展開するのは、ちょっと人間ドラマっぽいもの。

 クライマックスは、記憶を取り戻した名越が、そうはならないだろうと思いながらも、幸せになるのかなと思ったら、二転するという展開。

 最後はもう一波乱あるかと思ったら、おとなし目の結末ではあったが、トレパネーションという設定と、それから見えるホムンクルスという異形のようなものなど、興味深く観られる作品だった。

/5

監督:清水崇
出演:綾野剛、成田凌、岸井ゆきの、石井杏奈、内野聖陽
於:シネプレックス幕張

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21-081「トムとジェリー」(... | トップ | 21-083「剣客」(韓国) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事