20-063「ヲタクに恋は難しい」（日本）

楽しそうなのは何よりですが、罰金です
　26歳のＯＬ桃瀬成海は、ＢＬ好きの隠れ腐女子。何よりも“ヲタバレ”を恐れていた成海だったが、転職先で重度のゲームヲタクで幼馴染の二藤宏嵩と再会する。
　自分を隠すことなく趣味を語り合えるヲタク友達を得て、毎晩のように居酒屋でヲタ話に花を咲かす成海。
　そんなある日、宏嵩からヲタク同士で付き合えばメリットばかりと合理性を説かれ、宏嵩と交際することにした成海だったが。（「allcinema」より）


　ＢＬ好きの腐女子と重度のゲームヲタクの青年の恋の顛末を描いた、コミックが原作のラブ・コメディ。

　ヲタバレを恐れていたＯＬの桃瀬成海は、転職先の会社で幼馴染みで重度のゲームヲタクの二藤宏嵩と再会する。

　ヲタク同士なら気兼ねなくヲタク生活が過ごせるという宏嵩の提案で、付き合うことにする成海。

　しかし、そんな２人の前には様々な試練が待ち受けていた。


　普通とは言い難い男女の恋愛を描いており、ヲタクワード満載で、その意味は不明なものが多かったものの、雰囲気で笑わせてくれる作品であった。

　宏嵩はヲタクと言えども、どちらかと言うと表情もほとんど変わらず、クールな面持ち。

　どちらかと言えば、何かと過剰な反応を見せる成海の様子に笑わされることが多かったな。
　気に入ったものを見つけて、ヲタクワードを溢れ出させる様子や、宏嵩に部屋に誘われ、妄想を繰り出す様などもおかしかったな。

　笑いが満載のラブコメであったが、全編踊りと歌も繰り出すミュージカル仕立てともなっている。

　ミュージカルを否定することはないのだが、本作でのミュージカル・シーンはちょっと不要だったかなという印象。

　成海を演じた高畑充希に、宏嵩を演じた山﨑賢人、更に斎藤工や菜々緒、ムロツヨシらが頑張って歌い、踊っている。
　それ自体はいいのだが、笑いの雰囲気が寸断されてしまったかな。

　ヲタク同士の恋愛なら快適だと思っていた２人であったが、恋には何かと悩みが付き物。

　ライバルかと思われる人物も登場。

　それぞれの悩みを抱える２人の恋の行く末はどうなるのか。

　ミュージカル・シーンは別として、笑わせてくれるラブコメであった。

/５

監督：福田雄一
出演：高畑充希、山﨑賢人、菜々緒、賀来賢人
　　　今田美桜、若月佑美、ムロツヨシ、佐藤二朗、斎藤工
於：ＴＯＨＯシネマズ新宿