CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-195「ブルドーザー少女」(韓国)

2023年08月08日 22時21分05秒 | 韓国映画
他人のために自殺する人がいる?
 母を亡くした後、ギャンブル中毒の父に代わって幼い弟の面倒をみていたヘヨン。
 ある日、父が窃盗車で事故を起こして意識不明の重体となり、被害者から巨額の和解金を請求されてしまう。
 やがて事故の裏に隠されていた驚きの事実を知ったヘヨンは、職業訓練で覚えたブルドーザーに乗り込んで欲深い権力者を倒すべく立ちあがる。(「作品資料」より)


 父親が事故で意識不明の状態となり、その際に轢いた相手から示談金を突きつけられる。

 更に父が経営する料理店も立ち退きを命じられる。

 理不尽な状況に怒りを爆発させる少女、ヘヨンの姿を描いた社会派ドラマ。

 へヨンは腕にタトゥーを入れ、直情的な性格で警察の世話になることもしばしば。

 父親に対する態度などを見ていても、オヤジ世代から見ると、ちょっと腹の立つ感じ。

 そんな中、父親が盗難車で事故を起こしてしまう。

 自殺を図ったと言われるへヨンであったが、それを信じないへヨンは事故現場などを調べていくうち、店の土地を貸していた会長に行き着く。

 自分たちが虐げられていることを悟るへヨンは会長に対峙しようとするが、もう少しうまく出来ないかと思う程の言動のため、アッサリかわされてしまう。

 まあ、世間をあまり知らない少女だからしょうがないのかなという感じである。

 動けば動くほど追い込まれていくへヨン。

 母親も亡くなっており、残る家族は小学生の弟、へジョンのみ。

 果たして追い詰められたへヨンはどうするのか。

 タイトルであるブルドーザーはクライマックスに登場。

 その行動は、弱者である庶民が権力者に対する怒りの行動ということなんだろう。

 溜飲下がるという感じの結末ではなかったが、弱者の怒りが表された話で、興味深い作品であった。

/5

監督:パク・イウン
出演:キム・へユン、パク・ヒョックォン、イェソン、オ・マンソク
於:新宿シネマカリテ

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