CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-138「恋は光」(日本)

2022年07月06日 22時43分55秒 | 日本映画
ただ逢いたい、ただ触れたいでいいんじゃない
 「恋をしている女性が光って見える」という特異体質の大学生・西条は、自身は恋愛とは無縁の学生生活を送っていた。
 ある日、彼は「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲に一目ぼれし、恋の定義について語り合う交換日記を始める。西条にずっと片思いしてきた幼なじみの北代は、そんな2人の様子に心をざわつかせる。
 一方、恋人がいる男性ばかり好きになってしまう宿木は、西条を北代の彼氏だと思い込んで猛アプローチ。
 4人は奇妙な四角関係に陥っていく。(「作品資料」より)


 こちらもコミックを実写映画化した作品。

 恋愛映画ではあるのだが、そのアプローチが面白い作品だった。

 恋する女性の光が見えるという大学生、西条は恋愛には無縁な日々を送っていたが、ある日、恋というものを知りたいと堂々と語る東雲に一目惚れする。

 西条は幼馴染みの北代に東雲の紹介を頼むのだが、この時の北代の表情から、彼女が西条に恋心を抱いていることが判る。

 更に、恋人のいる男性ばかりを好きになる宿木嬢が、北代の彼氏と勘違いして西条にアプローチし始める。

 こうして不思議な四角関係が出来上がる。

 西条と東雲は交換日記で恋の定義について語り合うのだが、それが文学的と言うか哲学的と言うか、おそらく恋というものをそこまで堅苦しく考えなくてもいいのではないかと思う程、二人は語り尽くす。

 恋の理屈を知ろうとする西条と東雲、それに付き合う北代、そしてそんな西条たちの言葉などどこ吹く風で本能的に恋をする宿木嬢。

 西条が恋する光が見えるという特殊な能力を持つファンタジックな設定になっているが、基本的にはラブ・ストーリー。

 嫉妬や切なさが描かれており、果たしてこの恋の定義の結論がどう出るのか、そして不思議な四角関係の行方がどうなるのかが気になる展開。

 西条や東雲がやたらと真面目に恋の定義について語る内容が面白くも興味深く、ちょっと毛色の変わったラブ・ストーリーで面白い一本であった。

 やっぱり恋は理屈ではないかな。

/5

監督:小林啓一
出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中荘太郎
於:TOHOシネマズ池袋

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